【分析に使用したオリジナルデータの一部をサンプルとして公開中。

ページ下部のリンクからDL頂けます】 ゲーミングヘッドセット市場が急成長している。2020年1月比の販売台数が、22年7月には倍以上に増加。コロナ禍特需をきっかけに活性化してきた。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で市場をまとめた。

20年1月を「100.0」としたゲーミングヘッドセットの販売数指数は、20年4月に「206.7」に急上昇。5月には最も高い「229.7」を記録した。翌月以降も150~200前後で推移し、勢いは21年12月まで持続。22年に入ると、前年までには及ばないものの指数は100を上回り続け、7月には「213.6」と再び200を超えた。コロナ禍による自宅時間の増加に伴うPCゲーム人気の高まりは一過性ものに終わらず、持続的なものになりつつあるようだ。

市場をけん引しているのはロジクールとRazerの2社だ。21年11月までは抜きつ抜かれつの首位争いを展開。しかし、12月にロジクールが首位に立つと、22年7月まで8か月連続で1位の座を守っている。上位2社に続くのはHP、エレコム、SteelSeriesの3社。それぞれ5~10%で3位を争っている。7月に「INZONE」シリーズを発表し、新たに市場参入したソニーは6位にランクイン。後発ではあるものの、いきなり4.2%を獲得する鋭い立ち上がりを見せた。オーディオメーカーでもありながら、家庭用ゲーム機やソフトメーカーでもあるブランド力の高さが活きた結果だろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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