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Androidスマートフォン(スマホ)市場でGoogleの存在感が増している。「Pixel 6a」を発売したしたことで、2022年7月第4週にメーカー別販売台数シェアが過去3年で初めて10%を超えた。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。

Googleの販売台数シェアは、22年3月第1週から7月第3週にかけて5%前後で推移していた。一部量販店が「Pixel 5a」を大幅に割引いて販売した影響で台数は増加したが、メーカー間の上位争いに食い込むほどではなかった。しかし、7月28日に新機種「Pixel 6a」を発売すると、7月第4週のシェアは前週から8.1ポイントアップの11.7%に急上昇。過去3年で初めて10%を超えた。8月第3週は12.3%と、SAMSUNGを逆転して4位にランクイン。3位のOPPOに1ポイント差まで迫り、TOP3入り目前だ。

「Pixel 6a」は8月第3週のシリーズ別販売台数ランキング(8月15~21日集計)で1位を獲得。11.7%と唯一2ケタシェアを記録した。当週のGoogle全体のシェアは12.3%。ほとんどを同製品が占めた計算だ。5万円前後のミドルレンジ帯の製品ながら上位モデルの「Pixel 6」と同じ独自設計の「Tensor」チップを搭載。コストパフォーマンスの高さがシェア獲得に結びついたと思われる。

Androidスマホ市場は新機種の登場や割引販売で上位の順位がめまぐるしく変化する。競争環境は厳しい。発売直後のスタートダッシュに成功したGoogleだが、今後どこまでシェアを伸ばせるかに注目だ。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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