2022年9月16日にPlusを除くiPhone 14シリーズ(無印/Pro/Pro Max)が発売になった。そこで、12・13・14シリーズの初動を家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で算出し、比較した。

iPhone 12シリーズ(無印・Pro:'20/10/23発売、mini・Pro Max:'20/11/13発売)の発売当日の販売台数を「1.00」として指数を算出し、'21/9/24発売の13シリーズ(無印・mini・Pro・Pro Max)、'22/9/16発売の14シリーズ(無印・Pro・Pro Max)の3シリーズを累計販売台数指数で発売5日間の初動を比較した。20年発売の12シリーズでは、発売当日から3日までリニアに販売台数を伸ばし、4日以降伸びは鈍化するものの、5日は3.38だった。21年発売の13シリーズでは、発売当日に0.44と12シリーズに及ばないところからのスタートとなった。5日間の累計販売台数指数でも1.81にとどまる。ただし、13シリーズは新型コロナに伴う工場のロックダウンが影響し、初動は鈍かった。14シリーズはPlusを含まず3モデルでの比較となるが、発売当日は0.31と13シリーズをも下回る。その後も伸びは鈍く、5日間で1.36で、Plusがないとはいえ年々初速は鈍くなっていることは否めない。

次に、発売から5日間における各シリーズごとのモデル別販売台数構成比を算出した。3シリーズとも構成比が最も多いのは、Proモデルだったことが分かった。12シリーズでは30.8%、13シリーズは44.0%、14シリーズは53.6%と徐々に構成比は増えていく。一方、今年の14シリーズではラインアップに加わらなかったminiの構成比では、12シリーズでは26.9%と3割近くに達しており、無印の構成比を上回った。今回10/7に発売となるPlusは発売5日間でどれほどの構成比を占めることができるのかが気になるところだ。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。

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