世界に誇るサーカス・エンターテインメント「シルク・ドゥ・ソレイユ」が、2023年2月、およそ5年ぶりに日本に上陸する。彼らの代表作「アレグリア」が、さらにパワーアップして帰ってくるという。

東京公演の幕開けを前に、10月11日、フジテレビで記者発表会が行われ、アーティスティックディレクターを務めるマイケル・G・スミスがあいさつを行った。新型コロナウイルス感染拡大によるパンデミックの後、シルク・ドゥ・ソレイユにとってもつらい日々が続いた。しかし、アーティストたちは日々のトレーニングを欠かすことなく、公演の再開に向けて準備をし続けてきたのだという。パワーアップした「アレグリア」について、スミスは次のように語った。

「アレグリアは、スペイン語でジョイ(歓喜、喜び)という意味です。パンデミックを経験し、人々がいま何を求めているのかを再考したとき、やはり世界にジョイを届けたい。そう思い、メイクや衣装も一新してアレグリアをリスタートすることにしました。アーティストたちは、お客さんにより近くなり、会場が一体となります。完全に生まれ変わった私たちの「アレグリア-新たなる光-」。アーティストからのジョイを受け取り、ぜひ楽しんでいただきたいと思います」

また、日本公演の豪華なサポーターも登場。モデルでありタレントのアンミカ、女優の伊藤沙莉、キャスターの小倉智昭、お笑いのサンドウィッチマン(伊達みきお、冨澤たけし)、チョコレートプラネット(長田庄平、松尾駿)、AKB48の本田仁美が登壇し、シルク・ドゥ・ソレイユ愛を熱弁。なかでも、最も長くサポーターを務める小倉は、アーティストのたゆまぬ努力やコロナ禍での苦労をねぎらい、「シンガー、ミュージシャンを含め、パフォーマンスする人全体をぜひ見てほしい。シルク・ドゥ・ソレイユには柱がないため、いろんな角度から見てみてほしいですね」と話し、5回は足を運んでほしいとアピールした。

記者発表では、今回の演目のなかから「ハンド・バランシング&コントーション」「ハンド・トゥ・ハンド」、そしてアレグリアのテーマ曲の歌唱が披露された。パフォーマンスはどちらも人間業とは思えぬ圧倒的な身体能力と訓練の賜物。シンガーによる美声は、会場を大きく震わせる。その演技と音楽が融合し、シルク・ドゥ・ソレイユの世界観が完成するのだ。

進化を遂げて、ついに帰ってきた「アレグリア」。来年の公演に向け、大きく期待が高まる。

シルク・ドゥ・ソレイユ 「ダイハツ アレグリア-新たなる光-」東京公演
会場:お台場ビッグトップ(2023年2月8日~6月4日)
※大阪公演7月14日開幕決定!

取材・文/飯塚さき