ユーザーから投稿された「キニナル」情報を検証すべく「はまれぽ」が体を張って調査!
今回のテーマは…
<横浜のココがキニナル!>
江の島にある銭洗弁天でお金を洗うと本当にご利益あるんでしょうか?(いぶちん☆さんのキニナル)
江の島にある銭洗弁天…? 銭洗弁天は鎌倉にあるのでは?
調べてみたところ、確かに江島弁財天にも「銭洗い池」なるものが存在するらしい。
江島弁財天は日本三大弁財天の一つとして江戸時代から篤く信仰されている。
弁財天が水神であり、芸や財の神でも事から「弁財天の水で銭を洗う」という民間信仰は各地にある。
江島弁財天の「銭洗い池」もその一つのようだ。
だが、いわゆる「水で浄めたお金が何倍にもなる」といったような銭洗信仰で有名なのは鎌倉市佐助にある銭洗弁天ではないだろうか。
記者にも「銭洗弁天でお金を洗った3日後に主人が昇給した」と証言する知人がいる。
そこで今回は鎌倉の銭洗弁天と江島弁財天の「銭洗い池」、双方のご利益を検証してみる事にする。
検証方法は、これまでのはまれぽにおける「願い叶う系」の調査でもおなじみ、宝くじを用いる。銭洗弁天ではお札や宝くじなどをざるに入れてざぶざぶ洗っている人も見かけるので、
・宝くじを購入し、その券を洗う
・銭洗弁天で洗った小銭でスクラッチくじを買ってこすってみる
という二つの方法を考えてみた(ともに自腹)。
ちなみに、記者は人生がいちかばちかのギャンブルそのものであるため、これまで宝くじを購入した事はない。
まずは鎌倉の銭洗弁天から
宝くじを買ったその足で銭洗弁天に向かう。
ネット上では「洗ったお金は早く使った方が効き目がある」とか「半分使って半分残すといいらしい」といった声があるが、実際そういう作法があるのだろうか。そのあたりも調べてみたい。
銭洗弁天のご利益とは?
銭洗弁天のある地はかつて「隠れ里」という名で呼ばれていた。
縁起由来によると、鎌倉幕府を開いた源頼朝が夢のお告げで福の神である宇賀弁財天を祀るようになったのがはじまりだという。
さてどのように参拝すればご利益があるのか。社務所の木村さんにお話しを伺った。
「通常は湧水のある奥宮(洞窟)前の本社へお参りしてからお金を洗います。こちら(社務所)で100円を納めてもらって、蝋燭と線香とざるをお渡しします」
「本社の横にある大きな蝋燭から火をとって、まず線香を立て、次にまた大きな蝋燭から火をとって、その蝋燭立てに蝋燭をたてます」
「洗ったお金は早く使うほど良い」とか「半分使って半分残す」等の作法(?)についても伺ってみたが、
「いろんな事をおっしゃる方がいらっしゃいますが、霊水で浄めたお金を世の中に回して、その福がやがて巡ってくるわけですから、洗ったお金はしまい込むより使った方が良いでしょうね」との事。その他に決まった作法はないようだ。
また「中にはお札やキャッシュカードをびしょびしょに洗う方もいらっしゃいますが、浄める程度に端を濡らすくらいで良いのではと思います。濡らしたお札を線香や蝋燭で炙って乾かすのもあまり感心しません。やはり銭洗いなので、お札より銭を洗って福をいただき、有意義に使うのが良いと思いますよ」とも。
ところで、実際にご利益を得たという人はいるのだろうか?
「それは大勢いらっしゃいますよ。やはり銭洗いなので金運や財運といった事でお参りされる方は多いですし、金まわりが良くなった、商売繁盛につながったという方は多いですが、お金の事だけでなく、病気平癒であるとかいった事でもご利益があったと、お礼参りで奥宮や参道に多くの鳥居が奉納されています」
と木村さん。木村さん自身も、家内安全というご利益を感じているという。
また、境内にある「弁天茶屋」ではお供え用の卵が売られており、熱心なお参りをする人はそれを境内5つのお社にそれぞれお供えしてから銭を洗うという。
「お稲荷様に油揚をお供えするのと一緒で、蛇が弁天様のお使いなので、蛇の好む卵をお供えするんです」と弁天茶屋のおかみさんが教えてくれた。
ご利益についてうかがってみると、やはり「ご利益があった方は大勢いますよ」との事だった。