2022年11月、ホームルーター市場における5G対応の販売台数構成比が初めて9割を超えたことが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。大きな要因の一つはSoftBank「Airターミナル5」の販売台数が増加したことだ。
これまでホームルーター市場では、5G対応の構成比が7割を超えることはなかった。しかし、SoftBankの4G対応の「Airターミナル4 NEXT」から「Airターミナル5」へと一気にシフトしたことにより、22年11月に5G対応の構成比は92.8%に達した。5G通信に対応している製品は、「Airターミナル5」の他に、docomoの「home 5G HR01」、KDDI(au+UQ mobile)の「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」と「Speed Wi-Fi HOME 5G L12」の4機種と少ない。
キャリアの販売台数シェアでは、14年12月からホームルーターを販売しているSoftBankと21年8月末から市場参入したdocomoで首位を争っていたが、22年11月は共に39.7%のシェアで同率首位。またKDDI(au+UQ mobile)は1-2割台で推移している。
ホームルーター市場は各キャリアの5Gエリアの拡大とともに対応ホームルーターの販売台数は増加しており、今後も市場規模は拡大していくと考えられる。弊社が行ったアンケート調査によると、ホームルーター利用者は、引っ越しをしたり、固定回線を引くのが面倒だったという理由で購入している比率が高いため、年度末などの引っ越しシーズンに販売台数は増えるだろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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