GoogleのジェネレーティブAI「Bard」、日本語で利用可能に。英語版を利用できる国や地域の拡大も

Googleは5月11日に、同社が試験運用中のジェネレーティブAI(生成AI)を活用してユーザーをサポートするサービス「Bard」が、日本語でも利用できるようになったことを発表した。

5月11日から日本語と韓国語に対応

「Bard」は、米Googleが開発した大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)の「PaLM 2」を利用しており、LLMは言語のパターンを拾い上げ、それを使って文章の中で次に来る確率の高い単語を予測することを学習するとともに、より面白い回答を生み出すべく、確率が多少低いもののそれなりに妥当な選択肢を選ぶという柔軟性が与えられており、そのような仕組みを用いて幅広い質問(プロンプト)に対して、柔軟な回答を生成する。

今回の、「Bard」の日本語への対応は、より多くのユーザーに「Bard」を試してもらい、フィードバックを共有してもらいたいとの考えから行われており、日本語とともに韓国語でも利用可能となっている。あわせて、英語版の「Bard」を利用可能な国や地域が、180以上に拡大された。

今後は、英語版の「Bard」を利用できる国や地域をさらに拡大するとともに、40言語への対応を予定している。

あわせて、「Bard」の質問と回答がより視覚的に表示する機能を近日中に公開するほか(英語版のみ)、Google ドキュメントやGoogle ドライブ、Gmail、Google マップといった同社のアプリやサービスの、「Bard」との統合も予定する。

さらに、パートナーの拡張機能を通じて、「Bard」とウェブ上のさまざまなサービスとの連携を可能にし、今後数カ月以内に「Adobe Firefly」との連携によって、自分だけの創造的なアイデアを簡単かつすばやく高品質の画像に変換して編集したり、「Adobe Express」を使って自分のデザインに追加したりできるようする(英語版のみ)。ほかにも、Kayak、OpenTable、ZipRecruiter、Instacart、Wolfram、Khan Academyといったパートナーと、「Bard」の連携に関する取り組みを進めているという。