“世界の名作を、ちょっと不思議なミュージカル・コンサート仕立て”をコンセプトに、小さなお子様の“初めて”にぴったりな楽しさいっぱいの『世界迷作劇場』が3年ぶりに全国ツアーを開催する。今回のミュージカルパートは「アラビアンナイト」がテーマだ。
『世界迷作劇場』とは、NHK『おかあさんといっしょ』の第11代“歌のお兄さん”で番組卒業後は舞台などに出演している横山だいすけと、脚本・演出・振付の岸本功喜が「親子が一緒に楽しめる、初めてのミュージカル体験にふさわしい作品をお届けしたい」という想いを込めて制作したファミリー向けミュージカル。今回は横山だいすけと、この3月に『おかあさんといっしょ』を卒業した第12代“体操のお兄さん”福尾誠がW主演となる。
「この3年間、子どもたちが生の音楽やダンスに触れる機会はすごく少なかったと思うので、劇場でしか味わえないものを大切にしたいと強く思います。一緒に身体を動かしてもらうなどみんなで作るファミリーコンサートにしたいです」と横山は語る。「0歳の赤ちゃんから大人の方まで大歓迎。赤ちゃんが泣いてしまうことを気にされる親御さんもいらっしゃいますが、それも演出の一つ。授乳スペースもオムツ替えスペースもばっちり整っていますので、みんなが笑いあえる空間を目指していきたいです」。
福尾は「このチームに参加できることに感謝しています。自分自身、子どもたちに向けて何か楽しいものを作っていきたいという気持ちがありましたから」と話す。本作の魅力については「生で観られるところ。僕は映像の中で体操をすることが多かったので、こういった生のミュージカルは目の前で歌って踊る。“迷”作なので中身は少し違うかもしれないけれど、名作の物語を知っていただけるところもいいなと思っています」。
番組時代の共演はないが、番組の60周年記念コンサートで共演経験がある二人。互いについて、横山は「まこ(※福尾さんの愛称)は先輩、後輩の壁を感じさせず、親しみやすさがありますよね。今回はW主演ということで意見を出し合って作品を作っていけたら」と話し、福尾は「だいすけさんは初対面の印象から変わらずとにかく優しい。ずっと僕のことを気にかけてくれます。僕は気を遣いますけどね」といたずらっぽく笑う。
横山は「子どもと一緒にいられる時間って人生で見た時にそんなに長くない。お子さんと一緒にどういう思い出を作ろうかと考えているご家族の皆さん、ぜひ家族で来てください。この観劇体験が何十年後かに振り返った時に素敵な思い出になっているように、僕らも一生懸命稽古をしてまいります。劇場でお会いしましょう!」とPRした。
取材・文:五月女菜穂
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