くずし字をAI-OCRで解読する「古文書カメラ」

凸版印刷は、古文書(こもんじょ)解読とくずし字資料の利活用サービス「ふみのは」事業の一環として、スマートフォンで撮影したくずし字資料を、高精度のAI-OCR技術によりその場で手軽に解読できるiOS版くずし字解読アプリ「古文書カメラ」の配信を6月1日に開始した。

スマートフォンで撮影したくずし字資料を手軽に解読できる

「古文書カメラ」には、木版を用いて印刷されたくずし字資料に対応したAI-OCRに加えて、新しく開発した手書きの古文書に対応したAI-OCRを搭載しており、幅広い資料の解読を支援する。資料館等での古文書の解読や調査業務の効率化をはじめ、一般利用者の「手元にある古文書の概要を知りたい」「くずし字を読めるようになりたい」といったニーズに対応する。

また、古文書の一部分だけ範囲を指定して解読する機能や、AI-OCRが提示する複数の解読候補から選択する機能、解読結果を利用者が修正する機能などを搭載することで、より専門的で高度な利用シーンにも対応できる。

「古文書カメラ」のインストールは無料。AI-OCRによる解読機能の利用は、1日ごとに10回まで可能。App内課金による解読機能の回数制限解除は、今年夏のアップデートで案内する予定。なお、Android版のアプリケーションは、今年年秋に配信を予定している。