ベアキットPC(CPU、メモリ、OS、HDDなどを自分で調達・組み付けして完成させるPC)市場は、この3年で6割以上縮小している。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかになった。

19年6月の販売台数を「100」とした指数は、21年に入ってから右肩下がりで推移。9月には「49.7」と半分にも満たない規模まで縮小した。22年も40~70前後と低調に推移。23年に入っても指数は回復せず、直近6月は「34.5」と、3年間で市場規模は6割以上縮小している。

ベアキットPC市場は、ASRockとインテルの2社で7~9割を占める寡占市場。しかし一部で、インテルが「NUC」として展開しているベアキットPC事業から撤退するとの報道がある。ASRockが市場をほぼ独占する可能性も出てきた。新たな参入企業がない限り、市場の活性化は難しいだろう。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。