オカムラと日販、City Farmingの導入によってオフィスの新たな価値を創造するパッケージ開発を開始

オカムラ、日販グループホールディングス、日本出版販売(日販)は8月21日、持続可能で豊かなコミュニティの創造を目指す「City Farming」をオフィスに導入し、オフィスの新たな価値の創造に向けて、植物工場と働く場を掛け合わせたパッケージ開発を開始した。オフィス向けパッケージの開発に向けて、8月5日~9月8日の期間、オカムラのラボオフィス「CO-EN LABO」(東京都渋谷区)にCity Farmingを試験導入している。

社員同士のコミュニケーションの活性化も期待

今回行われるオカムラと日販のコラボレーションでは、日常で多くの時間を過ごすオフィス空間にCity Farmingを展開し、オフィスでのCity Farmingとの関わりを通じて社員同士のコミュニケーションの活性化を促すとともに、生活のより身近な場に持続可能なコミュニティを創っていく。

City Farmingは、年間を通して毎日新鮮ないちごの収穫が可能な植物工場を、生活空間に提供する日販の新サービス。日販が事業開発を、日清紡ホールディングスが栽培技術開発をそれぞれ担当した。

季節を問わずいちごが育つため、毎日収穫を楽しむことができ、栽培期間中は農薬を使用しないため、その場で採れたてのいちごをシェアできる。

また、店舗空間・オフィス・公共空間などへの導入を考慮したコンパクトサイズであり、100Vのコンセントがあれば栽培・設置できる。

なお、継続的な栽培を可能にするために光源・温度管理・養液循環などを自動で制御するとともに、いちごの株のメンテナンスなど、誰もが安心してCity Farmingを体験できるよう、さまざまなサポートを提供する。

City Farmingを通じて、日々いちごを育て収穫し分かち合うコミュニティが生まれオフィスへの愛着が高まるほか、場に華やかさや鮮度が生まれて心の安らぎが得られる、植物工場の導入による企業としての持続可能性への貢献などの効果が期待される。

今回の取り組みでは、オフィスには日販のCity Farmingが導入され、オカムラがその空間に適したプロダクトや活用方法のコンサルティングを行うことで、働く人の心身の調和と活力の向上を図る場づくりを提案する。

オカムラと日販は、「CO-EN LABO」における導入の効果検証を通じてパッケージを確立し、2024年1月のサービス開始を予定。今後は両社が連携して、農業を身近に感じにくい都市部の企業や、オフィスでのコミュニケーション活性化に課題を感じている企業、「健康経営」に取り組む企業を中心に展開していく。