家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」を使い、歴代iPhoneにおける発売から30日間の販売台数指数を算出した。3大キャリアから発売となったiPhone 5s以降を対象にすると、最も売れたのはiPhone 6だった。 iPhoneはもともとSoftBankのみで販売していた。しかし、iPhone 4sからauが、iPhone 5s/5cからdocomoも販売し始めた。3大キャリアが取り扱いを始めたことで、販売台数は一気に増加した。そこで、iPhone5sの発売から30日間の販売台数を「100.0」として、シリーズごとの指数を算出した。すると、iPhone 6が140.9と最も高く、次いでiPhone 6sの110.3、基準としたiPhone 5s、iPhone 7の98.3といった順になった。最も売れた2014年発売のiPhone 6は4.7インチへと大画面化したことが受け入れられ、販売台数を一気に伸ばした、と当時は言われていた。Androidではそれ以前から大画面化が進んでいたものの、iPhone 5でようやく4インチになり、その後は大画面化がなかなか進んでいなかった。
しかし、基点とした「100.0」を上回ったのは、先に挙げたiPhone 6とiPhone 6sの2シリーズのみ。初めて指紋認証を廃したiPhone Xは53.9、iPhone 8は51.4とiPhone 5sのほぼ半分程度。PlusやMaxといった大画面のシリーズは軒並み下位となっており、あまり好まれないと言えそうだ。
今年もiPhoneの発表時期が近付いてきた。本体価格が値上がりするとの報道もある上、円安による影響も顕著になるため、昨年発売のiPhone 14や14 Proを上回ることも難しい状況だ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。