DT用メモリ DDR規格別販売数量構成比

デスクトップ用メモリ市場において、DDR5の比率が過去最高の15.5%に達した。比率増加の背景には1GBあたりの単価(GB単価)下落が大きく寄与している。またGB単価の下落により、DDR5の平均容量は40GBを超えたことが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。

増設や自作をする際に必要となるデスクトップ用のメモリ市場において、DDR5の比率が15.5%に達した。2023年2月にDDR5の比率は初めて1割を超え、同年4月と5月に若干前月を下回ったものの、6月以降から再び月を追うごとに比率は増加していく。この背景にはDDR5のGB単価下落が大きく寄与している。

徐々に比率が減少しているDDR3、ボリュームゾーンのDDR4、比率が増加しているDDR5のGB単価の推移をみていく。世界的なPC需要の減速によるメモリの単価下落を背景に、右肩下がりに推移。特に最新の規格であるDDR5は22年6月に1000円を下回った後、4か月間800円ほどを維持した。11月に入ると再びGB単価は下落し始め、直近の23年8月は435.2円まで値が下がった。このGB単価下落をきっかけに大容量化も進んだ。しかし、直近3か月間はGB単価の下落が緩やかになっていることから、40GB超えたものの大容量化の進行は鈍化している。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。