WF-1000XMシリーズ 累計販売台数指数比較(発売から21日間で比較)

ソニーが9月1日に発売した完全ワイヤレスイヤホン(以下、TWS)、「WF-1000XM5」(XM5)の売れ行きが好調だ。「WF-1000XM」シリーズは同社が販売するカナル型TWSのフラッグシップモデル。2019年発売の「WF-1000XM3」(XM3)、2021年発売の「WF-1000XM4」(XM4)ともにヒットを記録した。XM5はそれら2製品を上回る勢いで売れている。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。

19年7月に発売した「XM3」の発売当日の販売数を「1.00」として、21年6月に発売した「XM4」、この9月に発売した「XM5」の計3シリーズの発売直後21日間の累計販売数指数を比較した。「XM3」は発売当日から堅調に販売台数を伸ばし累計は3.03だった。「XM4」は、発売当日から前作を上回る1.69を記録。3日目までで2.64に達する鋭い立ち上がりを見せた。その後の上がり幅は緩やかになり、累計販売数指数は3.94になった。最新作「XM5」は初日からXM3の約3倍の3.01を記録するロケットスタートを切った。8日目では過去2作の21日間の累計販売台数指数を上回る「3.99」に到達。最終的に累計販売数指数は「4.84」になった。

XM5の発売はソニーのメーカー別販売数シェアを大きく押し上げた。XM5の予約開始日を含む7月4週のシェアは、前週から8.7ポイント増加の18.3%にジャンプアップ。アップルを逆転し、52週ぶりで首位に立った。さらに、発売日の9月1日を含む8月5週には再びシェアが急増。ソニーにとって今年最高の29.9%を記録した。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。