モバイルバッテリ 販売数量指数推移
2023年5月8日以降、コロナウイルスが5類感染症へ移行し、旅行に出かける人が格段に増えている。それに伴い、23年8月のモバイルバッテリ市場はコロナ禍以降、最高水準に達したことが、家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。
21年1月の販売数量を「100.0」として、モバイルバッテリ市場における販売数量指数を算出した。同年5月に64.4と市場は一旦縮小したものの、すぐに右肩上がりに転じ、12月には168.7に達した。例年、日数の少ない2月は指数が落ち込むため、98.2と振るわず。翌3月以降は元の水準に戻り、12月は224.1まで上昇。23年は年初から高い水準で推移し、8月には233.5を記録、21年1月以降最も高い指数となった。
平均単価の動きを追うと21年6月からほぼ一年間に亘って、2800円から2900円の間を行き来していた。しかし、22年9月から平均単価は上昇。バッテリ容量が増加したわけではなく、急速充電のUSB PD規格に対応する製品が増えたことが要因だ。急速充電に対応した製品が増えてくることが想定されるため、今後も平均単価の上昇傾向は続くだろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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