Androidスマートフォン市場において、Googleは2022年7月2週(07/11-07/17)以降、販売台数が前年を上回る水準を維持していた。しかし、23年10月3週(10/16-10/22)の前年同週比は81.7%とマイナスに転じた。実に66週ぶりの出来事だ。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」を使い、23年に入ってからのAndroidスマートフォン市場のメーカーシェア、直近のシリーズ別ランキングで現在の状況をみていく。
23年1月以降のAndroidスマートフォン市場における、上位メーカー販売台数シェアをみると、Googleがほぼ首位だ。3月5週(03/27-04/02)から4月4週(04/24-04/30)の5週に亘り、ソニーとシャープに首位を奪われた。しかし、5/11のPixel 7a発売を期に、Googleは再び息を吹き返した。その後は20-30%前後で推移し首位を維持。10/12のPixel 8/8Pro発売前週、再びシャープに首位を奪われたものの、翌週には首位に返り咲いた。8/8Proは前モデルの7/7Proよりも初速が鈍化したこともあり、7a発売後のようにシェアが急回復することはなく、10月3週(10/16-10/22)のシェアは20%に届かなという状況だ。
では、直近10月3週のシリーズ別ランキングで、首位はGoogle「Pixel 7a」、2位はXiaomi「Redmi 12C」、3位はOPPO「Reno10 Pro 5G」という順だった。Pixel 8は5位にとどまっており、販売価格が10万円を超えてしまったことが、少なからず影響していると言えそうだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。