値上げラッシュ前の2020円と比較したお小遣い、9割近くが「値上げなし」。ソニー損保が調査

ソニー損害保険(ソニー損保)は、持ち家家庭で火災保険に加入しており、お小遣い制の20~50代男女800名を対象に実施した、値上げラッシュが始まる前の2020年と比較したお小遣いの変化や実態に関する調査の結果を発表した。同調査は、11月1~7日の期間に行われている。

男性平均は3万5139円、女性平均は2万220円

調査結果によれば、値上げラッシュが始まる前の2020年と比較して、89.5%の人がお小遣いが増えていないことがわかった。増えていない人のうち、「変わらない」は73.4%、「減った」は16.1%で、「増えた」と答えた人は10.5%に留まっている。

お小遣いの平均額は2万7717円で、男性は3万5139円、女性は2万220円と男性の方が高い傾向がみられる。年代別では、20代が2万7083円、30代が3万1547円、40代が2万3500円、50代が2万8753円と、30代がもっとも高い。

お小遣いが「変わらない」または「減った」と答えた人のうち、「余裕がなくなった」と感じている人は50.0%に達した。お小遣いが「減った」と答えた人の平均減少額は1万4543円で、減った要因としては「新型コロナ禍や物価高などによって、家計支出が増えたから」が47.3%を占めている。そのほかのお小遣いが減った要因としては、本業における収入の減少やライフステージの変化による支出増加が上位にランクインした。

お小遣いを増やすために、取り組んでいることを尋ねたところ(複数回答)、「ポイ活」(63.6%)がもっとも多く、以下「食料品の節約」(37.4%)、「外食を控えて内食(自炊)を増やす」(30.3%)、「日用品の節約」(29.5%)が続いている。一方で、サブスクリプションや定期購入、各種保険の見直しなど固定費の節約に取り組んでいる人は少数だった。また、パートやアルバイト、副業といった収入を増やすことを目的とした取り組みを行っている人も少ない。

加入している火災保険の補償内容が、適切かどうか定期的に見直しているかを尋ねた質問では、「見直しをしていない」という回答が77.4%を占めている。さらに、2024年度を目処に火災保険が値上げされることを知らない人は78.6%に達していることが明らかになった。