「AI人流交通量調査システム」の運用開始

ボーグテクノロジーは、同社が開発した「AI人流交通量調査システム(AHFC)」が、新潟市商店街連盟に採用され、12月1日から新潟市の商店街で運用を開始した。

集積データをマーケティングデータとして組合員にフィードバック

新潟市商店街連盟は、昭和40年代から交通量調査を実施し、近年ではAIカメラによる自動計測にも取り組んでいる。そのなかで、商店街会員から詳細なプロファイル分析や、より高精度な分析への要望が高まり、システムの再検討を進めていた。今回、数種の同様なAIカメラを試験/検証し、AHFCのデータの正確性、取得可能なプロファイルの豊富さが確認できたことで、採用に至った。

今後は、集積したデータを交通量計測だけでなく、マーケティングデータとして商店街組合員へフィードバックしていく予定。

AHFCは、独自AIテクノロジーで商店街向けAI人流交通量調査システムとして開発され、調査精度90%以上の正確なプロファイル収集を実現している。集積したデータは、交通量計測だけでなくマーケティングデータとして商店街組合員にフィードバックできる。また、「カメラ画像利活用ガイドブック ver3.0」(経済産業省)などを参照し、取得した通行者の画像は解析、計測後プライバシーの観点から直ちに廃棄され、来街者の分析には数値化されたデータのみを利用するよう設計されている。

なお、ユーザー向けAHFC最適化にはAI開発での実績が高い、Present Squareが担当している。また、基本アーキテクチャ開発には中央総合研究所が協力し、最新の商店街トレンドなど、中小企業診断士のノウハウにより商店街の商業集積や流通業のニーズに合致した機能を搭載している。