しながわ水族館にてゴマフアザラシの赤ちゃんが誕生。2月23日から一般公開がスタート

しながわ水族館(東京都品川区、サンシャインエンタプライズ・運営)は、ゴマフアザラシ「ふぶき」(メス)と「ホシ」(オス)の間に、2月20日に赤ちゃん(オス)が誕生したことを発表した。2月23日から一般公開をスタートしている。

生後2~3週間ほどは白い毛をしている

母親である「ふぶき」に、2023年9月29日にエコー検査を行ったところ妊娠が確定したことから、10月17日から飼育場所を「アザラシ館」から「アシカ“海のライオン”」水槽へ移動して、落ち着いて出産ができるよう準備し、2024年2月20日23時38分に出産の様子が確認されたという。

生後1日目から「ふぶき」による育仔の様子が確認でき、授乳行動は行っていたものの、母仔のタイミングが合わず授乳が確認できなかったことから、飼育員による人工哺育に切り替えられている。

現在、「アシカ“海のライオン”」水槽にて母仔の様子を公開しており、観覧エリアは一部制限および水槽面と入場客との間に距離を設けているため、アザラシの様子が見えにくい場合がある。同館では、赤ちゃんの成長が安定するまでの期間、入場客の理解と協力を求めている。

なお、アザラシの育仔にともなって「アシカ“海のライオン”」水槽は展示変更を行っており、状況によって予告なく水槽を閉鎖する場合がある。

「ふぶき」は、2004年に北海道古平町にて保護され、しながわ水族館にやってきた。推定年齢は20歳で、やや臆病な性格。

「ホシ」は、2015年3月21日に新潟市水族館マリンピア日本海で生まれた。年齢は8歳で、ブリーディングローンによって2018年1月からしながわ水族館で飼育されている。好奇心旺盛な性格。

日本近海のゴマフアザラシは、約1年の妊娠期間を経て出産シーズンである3月頃に北海道沿岸の流氷の上で出産する。生まれた赤ちゃんは、流氷の上で保護色となる白色の新生児毛に覆われているが、2~4週間で換毛が終わると成獣と同じ体色になる。子育ては、母親が1頭で行う。