秋田県では、県内の大学生等を対象とした「CO2削減に関するアイディア実践コンテスト(ECOコン)」を開催。3個人・団体がより良い選択を自発的に促す「ナッジ理論」を活用したアイディアを発表しました。



                      表彰式の様子

本コンテストは、2050年カーボンニュートラルの達成に向け、多くの県民の環境配慮行動の実践につなげる効果的な手法を探るとともに、若者の環境問題に対する意識を高めることを目的としています。

参加者は昨夏にナッジ理論や環境問題について学ぶ研修会や、参加者同士が意見を出し合う交流会を行った後、自らのアイディアを実践し効果を検証しました。最後は2024年2月5日に秋田県庁で審査・表彰式を行い、プレゼン形式で結果を報告。大学教授や有識者らが独創性や波及可能性の観点から審査を行い、最優秀賞・優秀賞を決定しました。

■ナッジ理論とは
ナッジ(nudge)は、「注意を引くためにそっと突く、そっと動かす」という意味の英単語。行動経済学の一種で、「人々の選択肢を奪うことなく、金銭的なインセンティブを用いずに環境を整えることで、本人や社会にとって望ましい行動をするようにそっと後押しする(ナッジする)手法」のこと。

■受賞者
・最優秀賞
秋田工業高等専門学校 園芸科学同好会【団体】
「人感センサーがついていない電灯のナッジ手法を利用した消し忘れ防止活動」
校内の人感センサーがついていない階段の電灯の消し忘れを防止するため、掲示物を用
いたアイディアを実践。ナッジ理論を活用した掲示物と活用していない掲示物の2種類
を貼り、行動変容を検証しました。

・優秀賞
秋田大学 西入愛菜【個人】
「ナッジ理論を用いた古着回収」
若年層をターゲットに、古着回収への参加・意識変革を促すためのアイディアを実践。デ
ザインにナッジを活用したポスター・チラシの配布や、衣類廃棄の現状を記載した古着を
貼り付けた全身鏡の設置などにより古着回収への参加を呼びかけ、有人回収・無人回収に
おける古着回収量の変化や意識の変化を検証しました。

・優秀賞
秋田県立大学 システム科学技術学部 環境システム研究室【団体】
「ナッジを用いてマイボトル持参を促進!」
プラスチック削減のため、マイボトルの持参の定着を促すためのアイディアを実践。県内
の湧水の飲み比べが出来る給水所を設置し、マイボトルを持参もしくは購入した方のみ
が利用できるといった仕掛けや、オリジナルデザインのアルミボトルの販売などにより、
ペットボトル使用削減への効果や環境配慮行動に対する意識変革を検証しました。

コンテストの様子は動画でも配信しています。詳しくは下記をご覧ください。

▼YouTube動画「ECOコンAKITA2023」
https://www.youtube.com/watch?v=QozM4lY6TEQ
▼秋田県公式サイト「美の国あきたネット」
https://www.pref.akita.lg.jp/pages/archive/72275
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