第77回日本推理作家協会賞受賞作が発表され、宮内悠介「ディオニソス計画」(『紙魚の手帖』vol.14掲載)が〈短編部門〉を受賞しました。

「ディオニソス計画」の舞台は1968年のアフガニスタン。偶然にも奇妙な映像制作プロジェクトに協力することとなった日本人旅行者の「ぼく」を語り手とし、宇宙服を着込んだ被害者の、衆人環視のなかでの死をめぐって展開される本格ミステリ作品です。宮内悠介さんは2010年、第1回創元SF短編賞に投じた「盤上の夜」で、同賞の選考委員特別賞である山田正紀賞を受賞。創元SF文庫より刊行された秀作選アンソロジー『原色の想像力』に同作が収録され、デビューを果たしました。以来、SFや純文学、ミステリなど、多様なジャンルにわたって活躍を続けられています。



【内容紹介】
1968年、アフガニスタンで起きた二重密室殺人。
密室を構成するのは周囲の視線と、銃痕のない宇宙服――

【掲載誌情報】
紙魚の手帖vol.14
判型:A5判並製
ページ数:399ページ
初版:2023年12月8日
ISBN:978-4-488-03119-0
Cコード:C0093
定価:1540円(税込)
装画:Noribou
装幀:アルビレオ

【著者紹介】
宮内悠介

1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。インド、アフガニスタンを放浪後、麻雀プロの試験を受け補欠合格するも、順番が来なかったためプログラマになる。囲碁を題材とした「盤上の夜」を第1回創元SF短編賞に投じ、受賞は逸したものの選考委員特別賞たる山田正紀賞を贈られ、創元SF文庫より刊行された秀作選アンソロジー『原色の想像力』に同作が収録されデビュー。また同作を表題作とする『盤上の夜』は第一作品集ながら第147回直木賞候補となり、第33回日本SF大賞を受賞。さらに第二作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。2013年、第6回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞を受賞。17年『彼女がエスパーだったころ』で第38回吉川英治文学新人賞を、同年『カブールの園』で第30回三島由紀夫賞を、18年『あとは野となれ大和撫子』は第49回星雲賞日本長編部門を、20年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞した。著書に『超動く家にて 宮内悠介短編集』『ラウリ・クースクを探して』『国歌を作った男』などがある。

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