LIFULL(ライフル)は5月16日に、同社の運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」から、1都3県におけるシングル向き賃貸物件の問合せ数が前年度から増えた駅を調査した「人気の上がった駅ランキング(シングル編)」を発表した。
1都3県のトップは「北朝霞」「市川真間」「神谷町」「京急東神奈川」
埼玉県のランキングでは、東武東上線の朝霞台と隣接し、池袋まで4駅(22分)、川越まで3駅(14分)で行ける「北朝霞」が1位となっている。JR武蔵野線はJR中央線・西武池袋線・JR京浜東北線・根岸線といった、都心から放射状にのびる多くの路線と接続するため、交通利便性の高さにもかかわらず、家賃相場の安いコストパフォーマンスのよい駅でもある。
2位には「浦和美園」、3位には「指扇」と、交通利便性に優れるものの、家賃相場が比較的低い駅が人気を集めた。
千葉県のランキングでは、前年度比183.1%の「市川真間」が1位を獲得した。閑静な住宅街が広がっており、治安がよい街として知られ、徒歩圏内にはJR総武本線の快速停車駅「市川」があるため、都心の主要駅へアクセスがしやすいことや、千葉商科大学、和洋女子大学が近くにあることから人気を集めている。
2位の「みどり台」、3位の「稲毛海岸」は、千葉県の大型ターミナル駅「千葉」や千葉に隣接する「京成千葉」へのアクセスのしやすさが高い人気につながった。
東京都のランキングでは、問合せが190.1%と2倍近く上昇した、「神谷町」が1位となり、2位に「鮫洲」、3位に「亀戸水神」が続いている。
「神谷町」は、虎ノ門、六本木、新橋などオフィス街に囲まれた場所に位置しており、周辺のオフィスや近隣の大型商業施設にアクセスしやすい。「鮫洲」や「亀戸水神」は普通列車しか停車しないなどの理由で家賃相場は低いものの、主要な駅にアクセスしやすいことが上位へのランクインにつながった。
10位にランクインした「中央大学・明星大学」は、中央大学と明星大学の最寄り駅であり、帝京大学も徒歩圏内にあることから、2023年5月に新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、リモート授業から通学することが必要となった学生の需要が反映された結果と考えられる。
神奈川県のランキングでは、前年比225.0%で1都3県中唯一200%超えとなった「京急東神奈川(旧:仲木戸)」が1位となった。2駅(2分)で横浜にアクセスでき、「JR東神奈川」も隣接しているためJR横浜線・JR京浜東北線も利用可能なことが高評価につながっている。
2位の「武蔵溝ノ口」は、「JR溝の口」と隣接する駅であり、両駅でJR南武線、東急田園都市線、東急大井町線の3路線が利用できる。
そのほか、家賃相場が比較的安いものの「京急川崎」に出れば多くの商業施設があることから、京急大師線より5位に「川崎大師」、6位に「鈴木町」と「港町」、9位に「小島新田」がランクインしている。