今後しばらくコスト増の傾向か

コールセンターやCTI(コールセンターシステム)に固定回線・SIPトランクなどを提供する通信キャリアのアイ・ピー・エス・プロは、前年同月と比較した2024年1月の固定回線と携帯回線のコール時間・コール数の傾向を分析した。

今後しばらく、事業者はコスト増の傾向か

IPS PRO LIPSEチームの調べによると、2023年1月と比べ、24年1月は、受信の通話時間の比率については、携帯電話(スマートフォンを含む)からの受信が1%程度増加しており、発信分の通話時間の比率については、携帯電話への発信が4%程度、増加していた。

固定電話に対する発着信よりも携帯電話に対する発着信の通話料金の単価が高いため、コールセンター事業者における通話料金のコスト増の傾向がうかがえる。固定電話を持たない世帯も増えており、今後についてもしばらくの間、コスト増の傾向が考えられる。

なお、今回の調査における通話時間とは、アイ・ピー・エス・プロの回線を利用中のコールセンター事業者の月ごとの総通話時間となる。対象事業者数は約200社。

アイ・ピー・エス・プロでは自社回線をふくめた3キャリアの通話をLIPSE SIP トランクというソリューションとして秒課金で提供。コストが3分の1に抑えられることが大きな特徴で、多くのCTIベンダーに利用されている。