『パネトーネ』って知っていますか? 自分は正直まったく知りませんでした。『パネトーネ』とはイタリア・ミラノが発祥の、全世界の若者に愛されているという、イケてる伝統菓子のこと。もともとはクリスマスに食べるもので、最近では通年で親しまれているのだとか。写真検索してみると、ぱっと見、ドライフルーツをねりこんだ菓子パン、またはカップケーキという感じです。

 

さて今回この『パネトーネ』が商品化され、日本のコンビニで食べられるようになったそう。しかし気になるのは、想定小売価格183円(税込)という価格帯です。

コンビニの菓子パンは高めのものでも150~160円くらいが相場。そもそも『パネトーネ』の存在を知らない人にとっては、「パネトーネ、183円」と言われても、ちょっと躊躇してしまうのが正直なところかと。

とは言え「全世界の若者に人気」とまで言われると、「体はアラサー!頭脳は未成年!」な自分としては、その味を確かめずにはいられない! というわけで、勝手にヤング代表として『パネトーネ』の正体を確かめるべく、実際に食べてみることにしました。

 

味は2種類。伝統の「ドライフルーツ」と、若者に人気という「チョコレート」。
 

ただの菓子パンと思っていると、不意打ち感がすごい

まずは「ドライフルーツ」からいってみましょう。封をあけると鼻に飛び込んでくるのは洋酒の香り。ただの菓子パンのつもりでいると、この香りのインパクトは不意打ち感がすごい! 香りだけだとブランデーケーキなんかの印象に近いです。

 

全体は”ちょっと大きめのカップケーキ”というたたずまい。菓子パンにしては小さめでしょうか。生地はかなりやわらかく、巻かれた紙をはずそうとするとホロホロと生地がくずれそう。

 

 

てっぺんを指で押すとムニッとくぼんで押した跡が残るくらい、しっとりとしています。生地の中には、大きめのドライフルーツがたっぷり。

 

 

食べてみると、まずしっかり洋酒に漬かったドライフルーツの存在感が口の中に広がります。

果実のエキスがジュワッと染み出すようなドライフルーツに、生地のやわらかな甘さが加わって、なんともリッチな味わい。うん、素直にうまい! 香りだけでなく、味も「菓子パン」の域を超えている印象です。