『サイボーグ009』が3DCGアニメで復活、『宇宙戦艦ヤマト』『あしたのジョー』が実写映画化、『ろくでなしブルース』がテレビドラマに……など、現在はまさに旧作コミックのリメイク&リバイバルブーム。
そんな温故知新の流れに乗って、今回はちょっと昔の“あの漫画”が現在どうなっているかを調べ直してみた。1980~90年代に連載スタートした少年・青年コミックが調査対象。あの日の皆さんが親しんできた漫画は、この中にあるだろうか?

●『BASTARD!! -暗黒の破壊神-


作:萩原一至
【出版社】集英社
【連載開始】1988年
【調査結果】連載中(中断)

科学文明の滅びた時代、超絶イケメン大魔法使いのダーク・シュナイダーが強敵相手にバトルを繰り広げる長編ファンタジー。派手なアクションシーンに加え、今とは比較にならない過激描写(美少女キャラとの絡み的な意味で)が少年読者のハートを鷲づかみにした。
しかし掲載誌が週刊→季刊と移行する間に連載ペースが激しく低下。月刊ウルトラジャンプに移籍した現在、またも連載がストップしている状態だ。コミックスは26巻まで。近年ではオンラインRPGとして開発されていたが、2009年のサービス開始を待たずキャンセルとなった。
画風が変わったのもさることながら、個人的には「パンチ1発が核爆発に匹敵」などバトルが大味になってしまったのが何より残念。連載再開を望みたいが……。





●『アカギ ~闇に降り立った天才~』 


作:福本伸行
【出版社】竹書房
【連載開始】1992年
【調査結果】連載中

昭和30年代、突如として現われた白髪のギャンブラー・アカギ(赤木しげる)の闘牌を描く麻雀漫画。牌の流れはおろか敵の心理まで自在に操るアカギの天才ぶりがたまらない。人気は高く、アニメ・ゲーム化もされている。
しかし福本漫画の常として、長編になればなるほど展開がスローになる難点も目立ってきた。ただでさえ月イチ連載なのに「一回のツモで一ヶ月」と揶揄されるほどストーリー進行が遅く、作中ではたった一晩の闘いである吸血麻雀編も、すでにリアルな連載期間では10年を超えてしまった。
ちなみに本作自体『天 ―天和通りの快男児』のスピンオフであるが、さらにここから別キャラを主役にしたスピンオフが複数派生している。