左側下に「地獄・極楽巡り入口」の案内が…(筆者撮影)

「嘘をついたら地獄で舌を抜かれるよ」と、幼少期に言われて育った読者は少なくないはずです。そう教わったはずなのに、大人になると人は平気で嘘をつくようになってしまいます。寝坊したのに電車が遅延していると言ったり、今月は無駄遣いしないと言ったのに豪勢なランチをしてしまったり…一体地獄で何回舌を抜かれなければいけないのでしょうか…

地下鉄「祇園駅」からスグ近くにある「南岳山 東長寺」

福岡にはなんと2カ所の「地獄体験」できるお寺があります。1カ所は福岡大仏で知られる南岳山 東長寺。そして、もう1カ所は久留米にある成田山久留米分院です。

まず一つ目の東長寺は福岡市内にあり地下鉄「祇園駅」からスグ近くにあります。

南岳山 東長寺

博多区御供所町2-4

拝観時間 9:00~17:00

大仏・地獄巡り拝観料 50円

白木で造られた総高16メートル強の大仏様!がお出迎え

木造座像の大仏様としては日本最大級と言われる福岡大仏様。後壁には5600もの小さな仏様が彫られています。

台座の下に「地獄体験」が待っています!ゴクリ…

大仏様の向かって左側下に「地獄・極楽巡り入口」という案内の矢印が見えます。ここに噂の地獄巡り体験があります。

地獄巡りは胎内めぐりの要素もあり、かなり薄暗くなっています…薄暗い中に閻魔様・赤鬼・青鬼が描かれたリアルなレリーフが…自分が小学2年生だったら、すでに泣き始めているころです…

薄暗い中を歩いて行くと、灼熱地獄など様々な地獄が描かれ、現世で過ちを犯すと地獄でどのような罰を受けるのかが、続いていきます。

そして、、地獄絵図が終わると…

真っ暗な胎内めぐりの空間が現れます。真っ暗です…本当に真っ暗です…長野の善光寺のお戒壇巡りを思い出しました…

真っ暗な恐怖を感じながら、この真上には大仏様がいるんだということを思い、出口に向かいます。

出口を抜けると…なんとも言えない爽やかな気分…毒が抜けた気分を感じることができました。

境内も素晴らしく駅からのアクセスも良いので、ぜひ、心を洗いに福岡大仏の地獄体験をオススメします。(後編 久留米大仏編につづく)(ITプロデューサー・Jag山本)

Jag山本(山本釈弘)

ITプロデューサー。Webマーケティング・メディア運営などを行っている。武蔵野美術大学大学院非常勤講師。著書に「新IT時代への提言」(アスキー総合研究所)など。Jag Project,LLC代表