7月20日より、琵琶湖博物館第32回企画展示「湖底探検II-水中の草原を追う-」を開催します。


概要


・南湖の水草繁茂の問題から琵琶湖の水草の多様性まで、水草の話全般を網羅
・南湖の水草の状況や水草除去事業を紹介
・かつて行われていた藻採りについて、実証実験も含めて紹介
・水草保全の重要性や、琵琶湖の代表的な水草も紹介
・全体を通じて私たちと水草の関係を考えるきっかけとなる展示を目指します。

詳細について


 琵琶湖は日本有数の水草の宝庫であり、固有種のネジレモをはじめ、多様な水草が生息する重要な水域となっています。一方で、南湖では増えすぎた水草がさまざまな問題を起こし、私たちの生活との軋轢が生じています。私たちが水草とどう向き合うかを考えるためには、琵琶湖の中で水草がどんな生活をしているのかを知ることが大事です。
 2024年度の琵琶湖博物館企画展示「湖底探検II-水中の草原を追う-」では、これまで長年にわたって行ってきた研究成果を中心に、琵琶湖の水草の姿や私たちとの関りに迫ります。
 なお、本企画展示は南湖の水草のモニタリングを共同で実施している県琵琶湖保全再生課・琵琶湖環境科学研究センターとの共催で実施します。


■企画展示の趣旨と詳細
 本企画展示では普段目にすることのない琵琶湖の野生の水草が水中で生育する姿や、その生活を、水宇宙映像や調査のデータに基づいて紹介します。この企画展示を通じて、水草への理解を深めていただき、私たちとの関係を考えるきっかけとなれば幸いです。構成と内容は次の通りです。
第1章 水の中に広がる草原
 琵琶湖の水草の分布や野外での姿を紹介します。
第2章 南湖の水草の大繁茂を追う
 南湖で起こっている水草の大繁茂について、どんな水草が多いのか、年によって増減があるのはなぜか、なぜこんなに多くなったのかを、蓄積された研究データや画像で解説します。
第3章 増えすぎた水草を刈り取る
 水草繁茂で生じる問題と、滋賀県の取り組みを紹介します。
第4章 昔、水草は貴重な肥料だった
 かつて行われていた肥料採取目的の「藻採り(もとり)」について、文献資料をもとに、その様子について迫ります。再現した「藻採り」用具による実証実験の動画もあります。
第5章 生態系の中の水草
 水草は健全な湖沼環境を維持する重要な役割があるとされます。なぜそう考えられているのかを解説します。
第6章 多様な琵琶湖の水草たち
 琵琶湖は日本有数の水草の宝庫です。主な種類についてその姿や、水草ならではの興味深い生活を紹介します。
エピローグ 水草のある風景
 企画展示を見終わって、人と水草の関係について想像をめぐらすコーナーです。

その他



滋賀県立琵琶湖博物館 第32回企画展示 湖底探検II-水中の水草を追う-
開催期間 令和6年(2024年)7月20日(土)~11月24日(日)
開館時間 9:30~17:00(最終入館16:00まで)
開催場所 滋賀県立琵琶湖博物館 企画展示室
観覧料金 大人 300円(団体料金:240円) 高・大学生  240円(同:190円)  
     小・中学生  150円(同:120円)
※団体料金は20名以上からとなります。
※企画展示をご覧になるには、別途、常設展示の観覧券が必要です。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ