TRIALの弁当コーナーにまさかの金額の値札がずらり

1974年に「あさひ屋」として福岡を拠点に誕生し、今では名前を変えて全国で展開するスーパー、TRIAL。鮮魚、肉、野菜など、さまざまなジャンルにおいて、リーズナブルなものからちょいと高級路線まで、幅広いラインアップが印象的だが、弁当に関してはコスパ最強との声が上がっている。そこで、TRIALの弁当コーナーをのぞいてみると、確かに激安値札の嵐。今回は、中でもド肝を抜かれた4品を購入して実食してみた。

ド肝を抜かれたメニューその1

まずは玉子サンド。驚いたのが、分厚さだ。昨今のグルメサンドブームで一般的な玉子サンドもどんどん厚くなっている傾向にあるが、流行りのおしゃれなパン屋にも見劣りしない、このパワフルなビジュアルにびっくり。それでいて199円。コンビニなどにある薄い方の玉子サンドよりも安い。下手したら調理前の生卵より安い。

しかも、入り口だけ分厚くなっている、ちょいと卑怯なテクニックはない。ケツの部分までぎっしりと詰まっているからすごい。ではガブリとかぶりついてみると、そりゃ600円越えの高級グルメサンドと比べるとあれだけど、全然普通においしい味わい。口の中が全部スクランブルエッグで満たされる、幸福感はかなり強烈だ。これで199円は、生まれて初めてスプーン曲げをみたクラスの衝撃。

ド肝を抜かれたメニューその2

かつ重といえば、街の定食屋で海老天丼と龍虎のように睨み合うゴージャスメニュー。それが299円て、「おいおいおーい!」。TRIALの名に従って「試しに」やってる場合じゃありません。もうとっくに通常運行なんだから、勢いでやってたら潰れるっつーの。と、心配してしまうほどのびっくり価格。買ったほうが店のためなのか、むしろ買わないほうが店のためなのか。

分厚いロースカツとトロトロたまごも美味そうで、ご飯もしっかり入っている。いただいてみると、ふむふむ、毎日これでいいって。というか、毎日がご馳走になっちゃうって。甘すぎないタレの味わいも丁度良く、トンカツとご飯を一緒にほおばると今日まで知らなかった自分を呪いたくなるスペシャルタイム。「コノウマサデ、ハラマンゾクダ~」。「この恨み、はらさでおくべきか~」みたいに言いたくなる。

ド肝を抜かれたメニューその3

「あっしは猫も杓子も大盛り焼きそばってぇこのご時世に、ちょっとやそっとじゃ驚きませんぜ。こう見えてもあっしはね、じじいの代から江戸っ子ってなもんで、そんじょそこらの大盛り焼きそばは見飽きてるやら、見飽きてないやらってなもんで。へ? これがまさか焼きそばですかい? ええーっと、あっしには立派なお山かなんかにしか見えないんですが」と、江戸のお調子者がホラを吹くくらいの山盛り焼きそば。これで299円はもう笑い話のレベル。

紅生姜、青のり、豚肉、にんじんも入っているけど、やっぱり焼きそばを心いくまでほおばれるというのがうれしい。シャキシャキとしたキャベツの食感も高ポイントだ。食べても食べてもなくならないのに299円。日本昔話で見たことがある、ご飯が湧いて出るお茶碗で食べているような錯覚を覚える。途中で飽きたら、七味やマヨネーズで味変しつつ炭水化物のお山で迷って無我夢中。

ド肝を抜かれたメニューその4

ここまで衝撃のコスパが続くと麻痺して、むしろ普通に見えてくる350円のチキンカツカレー。でも冷静になって考えると、具材なして400円以上するカレー弁当が多いことから、やっぱりこいつもTRIAL。ライス少なめ、ルー少なめの小皿カレーのような価格なのに、もちろん量は普通の1食分で、大きなチキンカツがゴロゴロ乗っている。

ルーは甘からず辛からず、でも濃厚で美味い。高級感こそ感じないが、彼女なんかが初めての料理で作ってくれたら、一生離さないことを心に誓うクオリティ(あ、男女逆でも同じですよ)。チキンカツもなかなかのボリュームで、サクサク食感と鶏の旨味も抜群だ。これで350円は、素敵なパートナーの親が有名プロレスラーと知ったくらいの衝撃。多分。

近隣住民から重宝

さて、これが今話題のTRIALでゲットした最強コスパ弁当だ。パスタ、ハンバーグ弁当、のり弁なども299円で、近隣住民から重宝されている。何かと値段が上昇傾向にある日本で、いや世界でも、庶民を助けるチャレンジを是非続けてもらいたい。(エフェクト・山葉のぶゆき)