リグレットパートナーズ、倉敷中央病院と「魅力ある職場づくり」に向けたコンサルティング契約を締結

Regrit Partners(リグリットパートナーズ)は6月27日に、大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院が第6次中期経営計画(2024年4月~2027年3月)にて掲げる、「スキルアップと自己実現を実感できる、病院スタッフにとって魅力ある職場」の実現をサポートすべく、同病院とコンサルティング契約を締結したことを発表した。

新世代の価値観で“イキイキ”と働ける病院を目指す

倉敷中央病院では、高齢救急患者の需要増加など厳しい外部環境の中で、地域医療を支える医療従事者の継続的確保という重要課題を抱える。課題解決に向けた取り組みとして、第5次中期経営計画(2021年4月~2024年3月)および第6次中期経営計画において、単なる「働き方改革」ではなく人の心を大事にする医療を実践し、地域とともに歩み続ける「学びと成長の場としてこれからを支える有為な医療人材を惹きつける病院」を目指している。

リグレットパートナーズは、2023年9月に倉敷中央病院の支援を開始しており、同社の方法論(HCM:Human Capital Management)に基づいて、倉敷中央病院と協働作業にて学びと成長の場としての魅力的な職場づくりを実現するための方針を打ち出した。

さらに、同取り組みの推進組織である人事部門における業務の可視化・分析を行っており、従業員向け手続き業務、給与・勤怠業務から、職員の働きやすさ、働きがいを実現する人事制度立案まで、人事DXの推進の取り組みにシフトするための施策を立案している。

2024年5月には、同取り組みの第1ステップとして最適な場所・時間で効率のよい働き方を実現すべく、ペーパーレス化を進めることで職員がさまざまな手続きをスムーズに行うことができるよう、デジタルサービスの導入に向けた取り組みを開始した。24時間・365日問合せに対応可能なAIの導入を図るとともに、職員のITリテラシーの向上にも取り組んでいく。

今後は、スキルアップと自己実現を実感でき、病院スタッフにとって魅力ある職場(新世代の価値観で“イキイキ”働ける病院となる)を実現するために、以下のような人事制度・取り組みを行う。

○働き方改革を実質的な運用で「働きがい」につなげる

○“イキイキ”をプラスする要素を強化するとともにマイナス要素を撲滅し、あらゆるハラスメントから解放され、職員が安心して能力を発揮できる心理的安全性の高い職場を目指す

○タレントマネジメントとして最適配置・評価ができる体制を整備する

(1)求められる人材が育つための評価を軸とした制度改革

(2)多様な人材・働き方を用意し、活躍できる環境・居場所づくり

職員が本来業務へ集中可能な体制を構築するための取り組みは以下の通り。

○ヒトに関わる業務について、組織上の役割を見直す。役割を見直す際にはそれぞれの連携についても十分検討する

○職員1人ひとりの見える化・分析をおこない、個人の課題、組織の課題の早期発見・解決を行える仕組みの導入を図る。特に人材の確保の観点から離職防止への取り組みを強化する

○現場マネジメント層への支援を行う

地域住民、患者、職員との絆を強め、持続的な“イキイキ”を実現するための取り組みは以下の通り。

○パーパス・経営理念、人事部門の制度・取り組みに対する職員の共感(EX)が、CXを高め、地域住民・患者・企業の絆を強くする

○パーパス・経営理念、取り組みを地域住民へ発信することで、職員への共感(感謝)、地域の取り組みの共創・就職へとつながり、病院と職員の絆が強くなる

人事部門がこれらを実現するための、オペレーション業務のBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)、インハウス、アウトソーシングに向けた取り組みは以下の通り。

○今後取組むべき業務と、オペレーション業務とに分ける

○職員の利便性を損なうことなく、業務量の削減を図る施策を実行する

○整理したオペレーション業務をインハウス、アウトソーシングする