名物の湯豆腐が具だくさんになったのはお客さんのリクエストがあったから。

JR新神戸駅から徒歩15分。今年創業110周年を迎える老舗の山茶屋『おんたき茶屋』を目指して、粛々と石段を登っていく。息が切れるのは日頃の運動不足が祟ってのこと。日々、少しでも体を動かすことに慣れている人なら、軽々と目的地にたどり着くに違いない。

雄大な布引の滝を眺めながらいただく「湯豆腐」。

道中、高さ43mの滝を見下ろせるスポットに出る。4つの「布引の滝」のうち、最も落差の大きい「雄滝」。雄大な自然を前に一息ついて、もうひと踏ん張り階段を上れば、滝を見下ろす場所に位置する『おんたき茶屋』に到着だ。

ここへ来たら注文したいのが名物の「湯豆腐」。ふたをあけると、鶏、豚、白菜やしめじなどの野菜、焼きアナゴ、ちくわ……と寄せ鍋と言っても過言ではないほどの具材が入っている。

4代目店主、山口公子さんのチャーミングで明るい人柄もこの店の大きな魅力。神戸の街からほど近い山中、ハイキングがてらぜひ立ち寄ってみてほしい。

『おんたき茶屋』

住所/兵庫県神戸市中央区葺合町布引遊園地45

※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。

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