全国の家電量販店やECショップのPOSデータをもとに集計したデータベースで、いま売れているデジタル家電が正確に分かる「BCNランキング」では、毎年7月、上半期に最も売れたメーカーをデジタル家電の部門ごとに発表している。年間販売数No.1企業を称える「BCN AWARD 2025」(24年1~12月集計値)の中間発表でもある。双眼鏡部門でNo.1を獲得したケンコー・トキナーに、上半期の振り返りと今後の意気込みを聞いた。
幅広いユーザー層へ提供できる製品群が強み
「BCNランキング」の双眼鏡部門で上半期No.1を獲得したケンコー・トキナー。上半期の振り返りをたずねると「昨年2022年に引き続き、2023年度の上半期は出荷好調をキープしていましたが、この上半期は苦戦に転じました。特にコンサートユーザーの動向に変化が現れた上半期になったと感じております」と明かした。
一方、意気込みをたずねると「弊社の強みは幅広いユーザー層へ提供できる製品群にありますが、今後はEDを採用したモデルなど、さらに高精細な像を求めるユーザーへも提案できる製品を拡充しユーザー層を広げていく事、お客様の満足度を上げてブランド力を確立していく事を目指していきたいと考えております」とコメント。
イチ推し製品は「防振双眼鏡 VC Smart」
今年下半期に向けたイチ推し製品・期待の製品は、防振双眼鏡「VC Smart Cellarto(セラート)シリーズ」という。
期待のポイントは、「世界初となる、自動で最適な防振モードに切換える機能を搭載、コンサートユース、野鳥観測などの屋外ユースとそれぞれシーンを想定したモデルを用意しました。Cellartoシリーズは自動モード切替だけでなく、細部までお客様の使い勝手に寄り添った製品化を実現しています」とのこと。競争の激しい市場にあって、高い機能性でシェアを取りに行くようだ。