初長編の主人公は、40歳独身・男性ライター「ケンちゃん」!?

株式会社文藝春秋(本社:千代田区紀尾井町 社長:飯窪成幸)は、宮島未奈さんの『婚活マエストロ』を10月25日に発売いたします。
宮島さんはデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(2023年3月)で2024年本屋大賞を受賞。本作が受賞後第一作となります。


『WEB別冊文藝春秋』から

■『婚活マエストロ』内容紹介
40歳の三文ライター・猪名川(いながわ)健人は、婚活事業を営む「ドリーム・ハピネス・プランニング」の紹介記事の仕事を引き受ける。安っぽいホームページ、雑居ビルの小さな事務所……どう考えても怪しい。手作り感あふれる地味なパーティーに現れたのは、やけに姿勢のいいスーツ姿の美女・鏡原奈緒子。生真面目にマイクを握った彼女は、婚活業界では名を知らぬ者はいない〈婚活マエストロ〉だった。鏡原は何者なのか、なぜこんな会社で働いているのか……謎は深まるばかりだが、同社のイベントを手伝ううちに、これまで結婚に興味のなかった猪名川も、次第に「真面目に婚活するのも悪くないかもしれない」と思い始める。


     目次    
    第1話 婚活初心者
    第2話 婚活傍観者
    第3話 婚活旅行者
    第4話 婚活探求者
    第5話 婚活運営者
    第6話 婚活主催者




『成瀬』も乗船した琵琶湖のクルーズ船「ミシガン」。本作でも大切なシーンの舞台に!



■宮島未奈さんから、直筆コメントが到着!




■編集担当 黒岩里奈より
「40歳まで自分の人生にあまり満足していなかった。小説を書き始めたことが、私の世界を変えてくれた」
以前、宮島さんが語っておられた言葉です。いまや本屋大賞作家としてスター街道を爆走される宮島さんですが、愛すべき40歳の三文ライター・猪名川を生み出すことができたのは、ご自身の経験と地続きだったからなのだと、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。
何歳からだって恋はできるし、自分の人生を輝かせることもできる。そんなことを教えてくれる、キュートな大人の青春小説。ぜひお楽しみいただけたら嬉しいです!


■著者プロフィール
宮島未奈(みやじま・みな)
1983年静岡県生まれ。滋賀県在住。京都大学文学部卒業。2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。2021年「ありがとう西武大津店」で第20回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。2023年、同作を含む連作短篇集『成瀬は天下を取りにいく』でデビューし、翌年本屋大賞を受賞した。
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