エンタメ情報Webマガジン「TVマガ」(https://saru.co.jp/tvmaga/)を運営する株式会社WonderSpaceは、映画に関するWeb調査を行いました。その結果を公開いたします。
Netflix ドラマ「地面師たち」が話題です。この作品は2017年に実際に起きた被害額約55億円に上る「積水ハウス地面師詐欺事件」がモデルになっています。
実在の事件と知った上で見るとさらに恐怖が増し、そして、なぜ起こってしまったのかと深く考えさせられてしまいます。
この記事では、「実在の事件をもとにした映画」について100人にアンケートを実施した結果を、選んだ理由とともにランキング形式で発表します。
1位:誰も知らない
第1位は「誰も知らない」。柳楽優弥主演。是枝裕和監督。2004年公開。1988年に東京で起こった育児放棄事件をベースに制作された作品。母親の福島けい子(YOU)と一緒に暮らす父親がそれぞれ違う4人兄妹は学校に通ったことがなかった。ある日、けい子が長男の明(柳楽)に妹弟たちの世話を任せて家を出てしまう。母親に捨てられた4人の子供たちの生活をドキュメンタリータッチで描く。
選んだ理由
「巣鴨の子ども置き去り事件をもとにした映画。子どもを持つ親としては、いたたまれない気持ちで胸が痛くなりました。長男が親がわりに3人の兄弟の面倒を見ている姿、演技力に引き込まれました」(おもち)
「リアルな世界観と映像。実際の子供置き去り事件を題材とした映画。誰も救われない感じが恐ろしくて好きです。何回でも見たくなる作品です。主人公の演技も自然と見ていられます」(hn)
「学生時代に見ましたが、こんな大人が身勝手な事件があっていいのだろうかと考えさせられました。 ただ、実際に貧困で悩む家庭などが多いのは確かで、社会問題に向き合うきっかけにもなった。 柳楽優弥さんの演技が子役とは思えない雰囲気で素晴らしかった」(えれな)
2位:冷たい熱帯魚
第2位は「冷たい熱帯魚」。吹越満主演。園子温監督。2010年公開。1993年に埼玉県熊谷市で発生した埼玉愛犬家連続殺人事件をベースとして作られた作品。小さな熱帯魚店の店主・社本信行(吹越)が巨大熱帯魚店を営む村田幸雄(でんでん)の事業を手伝ううちに、猟奇的殺人事件に巻き込まれていく。
選んだ理由
「埼玉愛犬家連続殺人事件が基になってますが、金のためなら人の命をなんとも思わない人間がいるということが怖いです。でんでんの怪演、おとなしい演技がイメージの吹越満のキレっぷりも良かったです」(travis7743)
「映画を観ても、あー面白かったで終わる事が多いのですが、この作品は印象に残っているから。人を解体したりするシーンも怖かったですが、残忍な手段で人を殺める犯人の生い立ちなどに興味がわいてしまいます」(バター)
3位:罪の声
第3位は「罪の声」 。小栗旬主演。土井裕泰監督。2020年公開。1984年に発生したグリコ・森永事件がベース。元新聞記者の塩田武士が実際に行った取材をもとに執筆したサスペンス小説を実写映画化した作品。新聞記者の阿久津英士(小栗)が昭和最大の未解決事件“ギンガ萬堂事件”を追い、真相を追っていた。同じころ、京都でテーラー営む曽根俊也(星野源)が父の遺品のカセットテープを聞いて驚く。幼かった自分の声がギン萬事件の脅迫テープで使われていたことを知り、真相に迫っていく。
選んだ理由
「『グリコ森永事件』をベースにしたミステリーです。自身が幼い頃に知らずに関わってしまったことに気付いた紳士服職人の曽根を演じた星野源さんが、自らの過去を遡って探っていく様子、そしてふわりと喋る関西弁の緩急が素晴らしくて、あまりに救いようのないその顛末にほんの少しの救いが見えた気がして、もしかしたら実際の事件の裏側にもこんなことがあったのかもしれない、という余韻を残す秀作です。TBSで数々の名ドラマを制作された土井裕泰監督の演出と、野木亜紀子さんの脚本が素晴らしくマッチしていました」(SAKURA)
「未解決事件として記憶に残っていますが、その真相に迫る映画としてとても面白く見させていただきました。この作品では、小栗旬と星野源とのやりとりが秀逸で魅力的でした」(タケちゃん)
3位:福田村事件
第3位は「福田村事件」。井浦新&田中麗奈主演。森達也監督。2023年公開。1923年9月1日に発生した関東大震災から5日後、千葉県福田村で発生した行商団9人の虐殺事件をベースにした作品。日本統治下の京城(現・ソウル)で教師をしていた澤田智一(井浦)は妻の静子(田中)の実家がある福田村へ。香川からやってきた沼部新助(永山瑛太)率いる行商団15名は利根川の渡し場に向かっていたが、沼部と渡し守の小さな口論がもとで大きな悲劇に見舞われてしまう。
選んだ理由
「歴史上の悲惨な事件を正面から扱い、差別が蔓延する現代に警鐘を鳴らしている 俳優陣の演技も素晴らしく、賛否の分かれる作品に出演する勇気と気概を感じた ドキュメンタリー出身の監督が初めて劇映画に挑戦するということで不安もあったが、全くの杞憂だった」(tobi)
「その事件が起こるまでの描写がとてもていねいに描かれています。その村の特徴や村人たちの立場など的確に描かれているので、事件の下地ができている気がしました。だからあんな悲惨な事件がなぜ起きたのかをじっくり観客が考えられたのだと思います」(ひでG)
5位:クライマーズ・ハイ
第5位は「クライマーズ・ハイ」。堤真一主演。原田眞人監督。上毛新聞社の記者だった横山秀夫が日本航空123便墜落事故を題材として執筆した小説を実写映画化。群馬県多野郡上野村の御巣鷹山に日航機が墜落。群馬の北関東新聞社の記者・悠木和雅(堤)は日航機事故担当全権デスクとなり、社会部・県警キャップの佐山達哉(堺雅人)らと未曽有の大事故を取材、伝えるために奮闘する姿を描く。
選んだ理由
「地元で起きた、しかもリアルタイムでみていたので、これは忘れない。 あの大きな飛行機が墜落して、沢山の方が亡くなった。 これは、絶対みるべき映画だと思います。実際に起きたから見ごたえある」(ねこおやじさん)
「過去にあった実在した出来事を、マスコミ側の視点から描いていたのが印象的だったから。中でも葛藤やジレンマを抱えながらやっていたのが伝わってきたから。だからこそ忘れたらいけないと言う事を、学ばせてくれた一つの作品だと思っています」(RYU)
5位:子宮に沈める
第5位は「子宮に沈める」。伊澤恵美子主演。緒方貴臣監督。2013年公開。2010年に発生した大阪2児餓死事件をベースに作られた作品。夫から一方的に別れを切り出され、幼い2人の子供とアパートで暮らし始めた由希子(伊澤)。学歴も職歴もないシングルマザーの由希子は長時間労働をしながら、医療資格取得に励むも体力気力ともに限界に。友人の誘いで始めた夜の仕事で家事や育児がおろそかになり、次第にホストクラブ通うようになる。そして、由希子は子供を置いて交際を始めた男性のもとへ走ってしまう。
選んだ理由
「まだ、私の記憶には新しい方なのですが、大阪な小さなマンションで幼い子供二人が劣悪な環境で餓死してしまった 虐待事件です。 どうして親が幼い子供にそんな仕打ちができるのが理解できなくて見ようと思いました。 見た結果、親にもいろいろあったけどそれでもやはりこの事件は100%親が悪いと思いました」(バグ)
「大阪二児放置事件が元となった作品です。 アパートの一室に置いていかれた子どもの様子が淡々と描かれており、それが逆に重くて怖い! カメラワークが絶妙で、ドキュメンタリー映画をみているような錯覚に陥ります。 過剰なBGMもないのでなおさらに。 辛くなる作品ですが、身近でこういったことが起きているかもしれないと考えると、一度は観ておくべき作品ではないかと思います。 子どもに関わる仕事をしているかたは必見です」(ぱぴこ)
7位以下
7位:凶悪
8位:ウルフ・オブ・ウォールストリート
8位:ゾディアック
8位:最強のふたり
8位:新聞記者
8位:日本のいちばん長い日
8位:八甲田山
8位:幼い依頼人
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【調査概要】
・調査期間:2024年8月6日~8月20日
・調査機関:自社調査
・調査対象:18歳以上の男女(性別回答しないを含む)
・有効回答数:100名
・調査方法:Webサイト
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