ニューズウィーク日本版 2024/9/3号(8/27発売)


【編集長から】東京都内で不動産価格が急騰しています。自分の身の回りを眺めると、20年前の1.5倍になっている印象を持っていましたが、本日8月27日発売号の特集「日本と世界の不動産大変動」に寄稿してくれた加谷珪一氏によれば、2003年には4049万円だった首都圏新築マンション平均価格は、23年には8101万円に跳ね上がりました。実に2倍です。インフレによる資材高騰とそれに伴う地価高騰、さらに円安による輸入価格上昇……縮小するばかりの利幅を確保するため、ディベロッパーは1億円超えの高級物件にシフトしています。さらに今後、日銀が追加利上げに踏み切れば、物価は下がるものの金利が上がり、変動金利の住宅ローンも上がります。大変動期を迎えつつある不動産にどう向き合うべきか。日本だけでなく北米、ヨーロッパ、東南アジア、中国など海外の最新情報も踏まえて、資産形成について考える特集です。(長岡)

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【Special Report】
日本と世界の不動産 大変動
もはや普通の所得では家が買えない──
日本でも世界でも不動産が激変の時を迎えている

経済
|動産の世界で起きる「大変動」を読み解く
資産|海外不動産投資のメリットとデメリット
アメリカ|ミレニアル世代の参入で住宅市場は沸騰状態
フロリダ|住宅金利の高止まりで買い控えが進む
カナダ|オフィス街の空洞を住宅に
フランス|ワイナリーを爆買いする中国人投資家の狙い
中国|大手集中が招いた不動産バブル
香港|世界で最も高額な新高層ビルに差す影
オーストラリア|金持ち向けの家はあっても低所得者の家がない

ニューズウィーク日本版 2024/9/3号 特集


【Periscope】
INDIA|キーウ訪問で見えたモディ外交の変化の兆し
UNITED STATES|米大統領選「第3の男」撤退の思惑は
INDONESIA|ごり押しジョコ政権に憲法裁も市民も反発
CHINA|就職氷河期の荒波が中国に襲いかかる
【Commentary】
欧州|英極右暴動が暴く移民問題の真実──コリン・ジョイス
分析|中東の対立は新次元に突入した──ヨシュカ・フィッシャー
貿易|報復前に中国の謎を解明せよ──アルビンド・スブラマニアン

Superpower Satire|風刺画で読み解く「超大国」の現実
「凸凹vs凹凹」な米大統領選──ロブ・ロジャース&パックン

Economics Explainer|経済ニュース超解説
自民党総裁選で派閥は解消?── 加谷珪一

Help Wanted|人生相談からアメリカが見える
ゲイであることを母の私に隠さないで

World Cinema Notes|森達也の私的映画論
Qアノンが滲む『サウンド・オブ・フリーダム』── 森達也
【World Affairs】
共産党|「ポスト習近平」の中国に備える時が来た
東南アジア|フィリピンを揺るがす中国スパイ疑惑
米大統領選|ハリス旋風はどこまで続くか
【Features】
自伝|暴力には小説で応える、片目を失おうとも
【Life/Style】
Entertainment|子役スターから始まった人生の軌跡
Movies|自伝映画は選挙戦にむしろ逆効果
Health|マッサージの効果に科学的根拠は(まだ)なし
Environment|温暖化が原因で1日が長くなる!?
My Turn|バーという聖なる空間を汚したのは客だ

ほか。

★最新号データ
ニューズウィーク日本版2024/9/3号『日本と世界の不動産大変動』
2024年8月27日(火)発売
紙版 定価:510円(税込)|デジタル版 定価:420円(税込)

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