「家事」といえば料理・洗濯・掃除などを思い浮かべがちですが、実際にはもっと細かい「名もなき家事」が数えきれないほどあります。家族が家にいることが多い夏休みは、人数が多いはずなのに、家事が進むどころか、名もなき家事が増えてしまうと感じる方も多いでしょう。そこで今回は「名もなき家事の負担軽減の工夫」についてアンケート調査しました。家事の負担が減ることは、毎日の生活が楽になること。名もなき家事の負担を軽くするためのヒントを探っていきましょう。
「名もなき家事」は面倒・・・
今回のアンケートは、全国にお住まいの方を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(36.3%)における結果を中心に分析していきます。
料理や洗濯などの「代表的な家事」とは異なり、作業がリストアップしづらいほど細かく、名前さえない家事作業である「名もなき家事」。
今回のアンケートでは「名もなき家事」の知名度は約8割(関東75.2%・全国76.0%)にのぼり、その大変さに目を向ける方が増えてきてはいるものの、依然として名もなき家事に疲れ、負担に悩む方は多いのではないでしょうか。
あるときは「洗剤の補充」「洗濯機のゴミ取り」のように、代表的な家事の準備・補助作業であり、
またあるときは「子供が開けられなかったお菓子のパッケージを開封する」「ゴミ箱にゴミ袋をセットする」などのように、生活活動が滞りなく進むようにするための作業であり、
時には「置きっぱなしのまま忘れられたゴミを捨てる」「食事の残り物を管理する」などのように、人知れず、その場の状況に応じて臨機応変に行う作業であったりします。
名もなき家事はルーティンワーク化しにくく、生活の中で次々と作業が発生し、気がついたその場で(時には割り込み作業で)対応することが多く、一つ一つは簡単な作業でも色々こなしていくと時間も労力もかかり、代表的な家事をこなすより大変と感じている方も多いかもしれません。
アンケートでは、「名もなき家事」を面倒に感じるか尋ねました。
今回のアンケートでは、「名もなき家事」を面倒に感じると答えた方は全国的に約7割(関東69.0%・全国69.3%)でした。
関東の地域別では、東京都23区内(75.0%)・千葉県湾岸部(75.0%)・東京都23区外(74.1%)で高い割合でした。
関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、単身者向けマンション(83.3%)・ファミリー向けマンション(74.6%)で高い割合でした。
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「名もなき家事」で面倒に感じること
アンケートでは次に、「名もなき家事」で面倒に感じることは何か尋ねました。
トップ5に【掃除】が3項目
さまざまなジャンルの数えきれないほどの名もなき家事の中から、トップ10にしぼって見ていきましょう。
特徴的だったのは、関東トップ5中3項目が【掃除】に関する家事だったことでした。
【関東トップ5内の掃除に関する家事】
- 都度、散らかったら片付け(関東第2位/59.0%・全国第1位/69.2%)
- 気づいた時のホコリ取り(関東同率第3位/57.0%・全国第5位/56.8%)
- 整理整頓(関東第5位/55.0%・全国第7位/50.9%)
掃除は性質上「元のきれいな状態に戻す」、つまり、汚れたり散らかった状態を「ゼロに戻す」作業といえます。
また、家族暮らしの場合「家族が協力してできる」ことであり、「使った人が自分できれいにすると負担が減る」「気付いた人がすると負担が分散できる」ということです。
これらの名もなき家事が負担になっているなら、「特定の人に作業が集中していないか」「自分のことは自分でできているか」を見直す必要が出てきます。
1人暮らしの場合は、大変なことではありますが「都度きれいに片付ける」「そのまま放置しない」「やることをためない」ことが家事の負担軽減につながります。
他にも「ゼロに戻す家事」が多数
掃除以外にも数多くの「ゼロに戻す家事」がランクインしました。
【関東トップ10内の「ゼロに戻す家事」】
- 【洗濯】裏返しを元に戻す(関東第3位/57.0%・全国第3位/54.8%)
- 【洗濯】取り込んで畳む(関東第6位/50.0%・全国第4位/55.7%)
- 【食事】洗ったお皿をしまう(関東第8位/43.6%・全国第8位/48.6%)
- 【洗濯】洗剤の備蓄・詰替(関東第9位/42.0%・全国第9位/45.0%)
名もなき家事のうち、使う前の状態、つまりゼロに戻す家事が非常に多いことがわかる結果となりました。
そして、ここでも「家族が協力してできること」が多くありました。
たとえば「裏返しを元に戻す」は、脱ぎっぱなしで裏返しのまま洗濯に出すのではなく、着ていた人が自分で戻すと負担が減り、「洗剤の備蓄・詰替」に似た作業である「シャンプー・ボディーソープなどの備蓄・詰替」や「トイレットペーパーの備蓄・交換」は、気付いた人がすすんで作業をすることでスムーズに生活が進められます。
他にも「出しっぱなしのものを元に戻す」「玄関の靴を揃える・使っていない靴をしまう」など、「ゼロに戻すための名もなき家事」には、「家族が自分でやれば作業不要になる家事」や「気付いた人ができる家事」が多数あることがわかりました。
「名もなき家事」が面倒な理由とは?
次に、「名もなき家事」を面倒に感じる主な理由をアンケートで尋ねてみました。
「名もなき家事」ならではの細かさと多さ
関東・全国ともランキング内容は同一で、第1位の「ちょっとしたことなので面倒(関東39.8%・全国37.5%)」が最も多く、第2位「やることが多すぎる(関東32.0%・全国36.1%)」という名もなき家事ならではの特徴が並びました。
関東の地域別では、「ちょっとしたことなので面倒」は東京都23区内(51.4%)・埼玉県南部(50.0%)、「やることが多すぎる」は千葉県北部(60.0%)・千葉県湾岸部(57.1%)で高い割合でした。
一つ一つは細かい作業なのに、済ませておかないと次のことができなかったり、他のことをやりたくてもその場ですぐ対応が必要になったり、後回しにすると忘れてしまって困ったりと、名もなき家事は細かくて多いからこそ何かと厄介です。
家族の協力をうまく得られない
第3位・第4位は「家族の協力」がキーワードとなりました。
第3位は「家族は気付かず協力してくれない(関東20.4%・全国16.5%)」で、第4位は「家族にお願いしても中途半端になる(関東5.8%・全国8.1%)」でした。
関東の地域別では、「家族は気付かず協力してくれない」は東京都23区内(25.7%)・埼玉県南部(25.0%)、「家族にお願いしても中途半端になる」は千葉県湾岸部(28.0%)で高い割合でした。
料理・洗濯などの代表的な家事と異なり、名もなき家事はその場の状況に応じた判断ですぐ動かなければならないことも多く、作業内容や段取りを決めづらい・伝えづらいケースもあります。
細かい作業だからこそ家族に作業依頼がしにくく、やり方を家族に伝えて依頼するより自分がやった方が早いと感じてしまうこともあるようです。
そして、名もなき家事は、メイン作業自体だけでなく、付随して必要な作業が出てくる場合もあります。
たとえば「洗剤の詰替」を家族に依頼して、詰替自体はできたものの、
- 容器を定位置に戻さずそのまま置いてある
- 詰替時にこぼれても気付かずそのまま
- 詰替パックを使い終わったのに伝えてもらえない
など、結局フォロー作業が発生してしまい、本当の意味で完了しないままになっていてモヤモヤが残ったり、それを指摘すると「せっかく手伝ったのに」と険悪なムードになることもよくある話です。
また、「都度、散らかったら片付け」「洗濯物の裏返しを戻す」などの作業を減らすため、家族に自分自身でするようにしてほしいと伝えても、なかなかできていないことも多いようです。
小さな子供なら難しい部分もあるかもしれませんが、むしろ大人がやろうとしないと嘆く声も見受けられました。
■User's Voice
家事が多すぎるので、家族みんなで協力して気が付いたらやる習慣を身につけてもらいたい。
(40代・専業主婦)
はっきり言って、普通の家事よりも「名もなき家事」の方がはるかに多く、はるかにしんどい。
(50代・専業主婦)
家族に頼んでもしてもらえるのはメインの状態までだけなので結局みんな手伝うことになる。そのくせやった感を出してくるのでイライラする。
(40代・看護師)
気づいても面倒でそのままにしている家族がいるのが嫌です。
(40代・自営業)
気づいた方が負け。気づかない人は言われても、その時言われたことをちょっとやろうとしてくれるだけ。
(50代・専業主婦)
「名もなき家事」を全くしない家族は「無理してやらなきゃいいんじゃない」と言いますが、それでは日常生活が成立しないことに気付いてほしいです。
(50代・自営業)
「名もなき家事」は収納や家事導線の改善で楽になる?
名もなき家事の負担軽減には、こまめに対応してため込まないことに加え、家族暮らしの場合は家族の協力が必須、でもなかなか難しいと感じている方が多いことがわかりました。
自分で使ったあとは自分で掃除・片付けしたり、何か作業が必要なことに気付いた人がすすんでするようになれば、名もなき家事の負担は大幅に軽減されます。
しかし、「家族にお願いしても中途半端になる」という意見が多かったように、誰かに聞かなくても、どこに何があるか・どこにしまえばよいかの「モノの定位置」がわかり、しかも「1人でスムーズに作業できる」状態になっていないと、家族がすすんで協力し自分自身で作業を完結するのは難しいという現実もあるようです。
そこでアンケートでは、「名もなき家事」は収納方法や家事導線を整理すれば楽になると思うか尋ねました。
今回のアンケートでは、名もなき家事は収納方法や家事導線を整理すれば楽になると思う/少し思うと答えた方は合わせて約9割(関東86.0%・全国86.7%)でした。
内訳は
- 収納方法や家事導線を整理すれば楽になると思う:関東27.2%・全国19.4%
- 少し思う:関東58.8%・全国67.3%
という結果でした。
関東の地域別では、収納方法や家事導線を整理すれば楽になると思う/少し思うと答えた方は東京都23区外(91.7%)・千葉県湾岸部(85.7%)・埼玉県南部(84.6%)で高い割合でした。
関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、戸建(90.0%)・ファミリー向けマンション(84.0%)で高い割合でした。
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「名もなき家事」を楽にするために心がけていること
アンケートでは、「名もなき家事」を楽にするために収納・整理整頓などで心がけていることがあるか尋ねました。
今回のアンケートでは、「名もなき家事」を楽にするために収納・整理整頓などで心がけていることがあると答えた方は関東で約6割(63.4%)・全国で約5割(54.9%)でした。
関東の地域別では、東京都23区内(77.8%)・東京都23区外(69.6%)で高い割合で、住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、ファミリー向けマンション(77.1%)・ファミリー向けアパート(75.0%)で高い割合でした。
【「名もなき家事」を楽にするために収納・整理整頓などで心がけていること トップ3】
(関東・全国全て同順位)
第1位 どこに何があるか分かりやすく収納 (関東65.3%.・全国65.4%)
第2位 普段使わないものは出しっ放しにしない (関東44.4%・全国51.6%)
第3位 片付けしやすい部屋作り(関東36.1%・全国31.3%)
家族みんながどこに何があるか「モノの定位置」がわかりやすく、出したり片付けたりしやすいようにしておき、使ったらしまって出しっぱなしにしない習慣づくりをしていることがわかりました。
家族に「モノの定位置」がわかりやすく、出し入れしやすい収納にするためには、ゆとりある区分けされた収納が必要です。とはいえ、収納スペースがいっぱいでモノのありかがわかりにくかったり、使った後戻しにくいと悩む方は多いのではないでしょうか。そんな時、収納スペース不足を解消するトランクルームの活用が便利です。
「モノの定位置」がわかりやすい収納づくりのためにトランクルーム利用を考える場合には、
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- 家族みんなに「モノの定位置」がわかりやすく使いやすい収納を作ることで、家族が自ら作業・片付けがしやすくなる
- 「散らかりにくい環境」と「片付けしやすい環境」の実現により、家族が協力してきれいな自宅環境を保ちやすくなり、結果的に「名もなき家事」の負担軽減ができる
- 洗剤の詰替・畳んだ洗濯物の収納など、掃除や片付け以外の「名もなき家事」についても、どこに何があるかわかり出し入れしやすい環境があれば協力して進めやすくなる
というメリットがあります。
整理整頓された使い勝手の良い収納環境を整えることで、家族が主体的に自宅環境を整えやすくなるのです。
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調査結果を受けてのまとめ
今回はアンケート結果をもとに「名もなき家事の負担軽減の工夫」についてお話しました。
名もなき家事を面倒に感じている方は約7割で、掃除・片付けや「ゼロに戻す家事」を大変と感じる方が多いことがわかりました。
名もなき家事は細かい作業で数が多く、家族の協力が得にくい傾向にあります。「使い終わったら自分で片付ける」など、家族全員が主体的に行動できれば、名もなき家事の負担は大幅に減少します。
家族が片付け・整理整頓などを進んで行ったり、家事分担しやすくするためには「モノの定位置」がわかりやすく出し入れしやすい収納環境づくりが有効です。
日々の生活に必要なものを中心にゆとりある収納環境を整えたいとき、収納スペースが気軽にプラスできるトランクルームを活用してみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2024年7月25日から7月29日までの5日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査
■会社概要
社名 :株式会社アンビシャス( https://www.ambitious8.biz/)
所在地 :〒542-0081 大阪市中央区南船場1丁目3-5 リプロ南船場8F
代表者 :代表取締役社長 徳永 暢也
資本金 :4,000万円
設立 :創業:平成17年10月28日、設立:平成18年7月25日
事業内容:トランクルーム投資「収納ピット」FC本部の運営
運営サービス「収納ピット」(https://www.syuno-pit.biz/)
不動産コンサルティング業
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