華やかな成功の陰にあった、愛する家族を失った悲しみと苦しみ。笠原将弘が本音で語る、家族への感謝と後悔の思いが詰まった1冊
株式会社主婦の友社は、『賛否両論 -料理人と家族-』(https://www.amazon.co.jp/dp/4074597969) を2024年8月30日(金)に発売いたします。
開業して20年の節目に届ける
「大切なものを失ったすべての人へ。」
予約のとれない料理店として有名な、東京・恵比寿にある日本料理店「賛否両論」。店主である笠原将弘さんがこの店を開業してから、今年で20年を迎えます。
撮影/高橋マナミ
激戦区である恵比寿で、ここまで長くお客様から愛され続けたのは、まさに笠原さんの作りあげる料理への信頼にほかなりません。これまで刊行したレシピ本は80冊以上、最近はYouTubeでも新しい魅力を開花していて、現代の和食料理人として第一線を走り続けている笠原さんですが、その活躍の陰には、母・父、妻を失った壮絶な苦しみがありました。
撮影/高橋マナミ
「僕は、料理人である。
家庭では、長女、次女、長男、三人の子どもたちの父親でもある。
それから、父と母の息子であり、ある女性の夫でもあった。
両親と妻は、他界している。
正直なところ、亡くなった家族の話をするのは、つらいのだ。
サービス精神が旺盛な性格なので、インタビューではいろいろ答えているが、
できれば積極的に話したくはない。
『笠原さんのお話をうかがって、勇気をもらいました』
などと言ってもらえるのはうれしいが、僕も誰かに勇気をもらいたい。
自分にとって、料理人にとって、家族とはなんだろう。」(まえがきより)
家族との思い出や、早すぎる死を振り返りながら、これまでと、これからの人生を逡巡する笠原将弘さんの語りは、知らぬうちに仕事中心の毎日を送ってしまう私たちに、大きなテーマを投げかけてくれています。
「正直なところ、今回の本の依頼を受けたことを猛烈に後悔した」──
撮影/高橋マナミ
「本の制作が進むにつれ、どうしてもあのころのことを思い出さなければいけない。
自分の中でも意識的に遠ざけていた悲しい記憶を思い出す作業は、思っていた以上につらく、苦しいものだった」(あとがきより)
そう笠原さんが吐露するほど、この本にはこれまで多くを語ってこなかった家族への思いが、赤裸々につづられています。さらに、笠原さんのお子さんたちへの貴重なインタビューも収録。父と娘、父と息子の関係性も、垣間見えます。
悲しみを乗り越えて今を生きる、笠原さんと家族の姿は、大切なものを失ったすべての人の心を揺さぶり、光を届けてくれる1冊となるはずです。
家族との思い出のレシピ7品も収録。
この本には、妻や家族に作ったレシピや、父や母が作ってくれたレシピなど、笠原家に欠かせないレシピが7品紹介されています。
料理を堪能しながら、エッセイに浸ってください。
イラスト/坪本幸樹
コンテンツ紹介
まえがき
第一章 妻・江理香~前篇
一目惚れ
バスローブ
うねるようなキッシュ
桜のころ
■レシピ1 ほうれんそうとベーコンのキッシュ
第二章 父・賢
親父の教え
おじいちゃんと寅さん
夜逃げ
孫の顔を見せたい
板前は、十年
マサヒロ、本気で釣れ
■レシピ2 親父の鶏つくねと鶏スープ
第三章 妻・江理香~後篇
あたたかな冬
居場所
夢の国から
沖縄の海
「仕事を優先して」
別れ
第四章 妻の姉・みーひー
誰かひとり
赤いビロードのスーツ
仕事はいつでもできる
「また明日ね」
「ママ友」
年に五回の誕生日
沖縄のお布団
■レシピ3 笠っちの甘いたまご焼き
第五章 長女・L
パパ、盛らないで
家族のこと
修学旅行
ママの背中
■レシピ4 沖縄風煮しめ
第六章 次女・夕莉
夢
姉と弟
チェキの箱
タイムマシン
恩返し
■レシピ5 れんこんとこんにゃくの炒めもの
第七章 長男・蕗維
夜更かし
一緒にいたほうがいいかな
「親父と呼べ」
なんで起きないの
■レシピ6 シーフードペペロンチーノ
第八章 母・陽子
お袋の口ぐせ
お菓子づくり
陽子さん、陽子さん
夫婦の話
■レシピ7 笠原家のおでん
第九章 和食をひらく
本音
サードプレイス
料理が上手になりたい
失いたくないもの
あとがき
【期間限定】試し読みサービス
本書の発売を記念して、下記リンク先より冒頭部分(第一章まで)を試し読み頂けます。
https://shufunotomo.sv.bookbrowsing.jp/sv/open/vUTBtB5_aQlc
※有効期限:2024年12月31日まで
ぜひこの機会にご一読ください。
電子版には特典レシピつき
『賛否両論 -料理人と家族-』の電子版には、特典レシピがついています。通常版には未掲載のレシピですので、ぜひチェックしてください。
さらにKindleにて、笠原将弘さんの著書をまとめたページをご用意しました。
https://www.amazon.co.jp/stores/page/495BDB9E-F48A-423C-8692-14F388D6A154?ingress=0&visitId=98b7f955-786d-413d-a32f-b89f7fa61850
●笠原将弘さんのこれまで刊行した書籍18点が 8/30~9/12までKindleで期間限定ワンコイン499円セールを実施しています。
●『和食屋が教える、旨すぎる一汁一飯 汁とめし』は、kindle unlimited でもお読みいただけます。
書誌紹介
タイトル:『賛否両論 -料理人と家族-』
著者:笠原将弘
編集:中岡愛子
定価:1760円(税込)
発売日:2024年8月30日(金)
判型・ページ数:四六判(128×188mm)・224ページ
ISBN:978-4-07-459796‐3
電子書籍も同時発売
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4074597969/
【Kindle】https://www.amazon.co.jp/dp/B0DCNVV2R2/
【楽天ブックス】https://books.rakuten.co.jp/rb/17948218/
著者・編集者紹介
撮影/高橋マナミ
著者:笠原 将弘 (カサハラマサヒロ)
1972年生まれ。東京・恵比寿の日本料理店「賛否両論」店主。高校卒業後、日本料理店で9年間修業し、父の死を機に武蔵小山にある実家の焼き鳥店「とり将」を継ぐが、30周年を機に一旦閉店。2004年9月「賛否両論」を開業し、予約のとれない人気店に。2013年に名古屋直営店オープン。雑誌連載、テレビ番組へのレギュラー出演、食育など幅広く活動。2023年に開設したYouTubeチャンネル「【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道」では、遊び心のあるトークとともに調理のコツや父から受け継いだレシピを惜しげもなくひらき、2024年7月現在のチャンネル登録者数は73万人超。同年9月「賛否両論」20周年。
編集:中岡 愛子(ナカオカアイコ)
文藝春秋「週刊文春」編集部を経て、フリーランスの編集者となる。専門は、食と人文。
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