FXで取引ゼロの口座開設者が多い原因を調査




テクニカル分析専門サイト『テクニカルブック』は、FXでは口座開設をしているのに取引を始めない人が多い中、その原因を調査する目的で、FXの口座開設済みで取引経験がない20歳以上の男女325名を対象にアンケートを行いました。本調査からは、FXの取引を始める際に知識や経験の不足からくる不安を感じる人が多いことがわかってきました。

調査サマリー
今回の調査結果に関する概要は以下の通りです。

1.口座開設してから1年未満が56.9%、半年未満が38.8%
2.入金経験のある人が74.8%、ただし入金額は少額
3.取引を始めていない理由は「知識不足」が27.1%で最も多い
4.取引開始に前向きな人が72.3%
5.モバイルアプリがFX開始の後押しになる可能性



※本調査を使用する場合は、出典元として以下をご記載ください。以下の調査結果ページでは、本調査に関する全ての情報を確認できます。
サイト名:テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』
URL:https://ad-van.co.jp/technical/article/survey-fx-account-open-no-trade/
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調査の実施概要
調査機関 :自社調査
調査方法 :インターネット調査(株式会社ジャストシステム「Fastask」)
対象エリア:日本全国
対象者  :FXの口座開設済みで取引経験がない20歳以上の男女
調査期間 :2024年6月4日~2024年6月11日
有効回答 :325名

主な調査結果
過去に行ったFXに取り組む人の特徴や抱える課題に関する調査において、FXは口座開設者の27.3%が取引を行ったことがないという結果が出ました。これは株式の14.0%、投資信託の12.7%に対して、非常に高い割合となっています。

この理由を調査するために、「FXの口座開設済みで取引経験がない20歳以上の男女」を対象に行ったアンケートの結果を紹介します。

1.口座開設してから1年未満が56.9%、半年未満が38.8%
次のグラフは、「口座開設済みで取引経験がない」と回答したアンケート対象者が、口座開設してからどの程度の期間が経過しているか質問した結果です。




最も多かったのは「3ヶ月~6ヶ月未満」で20.9%、これに「6ヶ月~1年未満」が18.2%で続いています。「わからない」と回答した人を除くと、3位は「1ヶ月~3ヶ月未満」で13.2%でした。1年未満を合計すると56.9%、6ヶ月未満を合計すると38.8%という結果です。

口座開設後1年以上の回答を合計すると26.2%で、何らかの理由で取引を始められない状態が長期化するケースも少なくないことがうかがえます。

2.入金経験のある人が74.8%、ただし入金額は少額
次のグラフは、FX口座開設後に入金したことがあるかを質問した結果をまとめたものです。




入金したことがない人は25.2%で、残りの74.8%は入金したことがあるという結果です。取引をしたことがないものの、入金のステップまでは進んでいる人が多数を占めています。

入金をしたことがある人の入金額は、「10万円未満」が26.2%、「10万円~30万円未満」が20.6%、「30万円~50万円未満」が13.5%と、少額が多数という結果です。

一方、「100万円~200万円未満」は3.4%、「200万円以上」は3.4%で、100万円以上の入金をしたことがある人を合計しても、わずか6.8%にとどまっています。

以上のことから、口座開設したものの取引をしていない人は、入金のステップまでは進みやすいものの、入金額は少額にとどまりやすいといえそうです。

3.取引を始めていない理由は「知識不足」が27.1%で最も多い
続いて、FX口座を開設したのに取引を始めていない理由について質問した結果です。




1位は「知識が不足している」で27.1%、2位は「FXはリスクが高そうで怖い」で22.8%でした。3位と4位は僅差で、「時間がない/忙しい」が20.0%、「取引経験がないため不安」が19.7%という結果です。5位以下とは差が開いており、この4つに回答が集まっています。

この結果からは、取引開始には、FXに関する基礎知識を学習できる機会や、正しいリスク管理の知識を身に付けられる環境が大切といえそうです。また、デモ取引やトレード練習アプリを通じて、本番に近い形でFXを体験することも有効といえるでしょう。

4.取引開始に前向きな人が72.3%
次のグラフは、FX口座を開設をしたのに取引をしていない人に、今後取引を始める可能性を聞いた結果です。




「可能性は非常に高い」が37.5%、「可能性はある」は34.8%で、72.3%が今後の取引開始に対してポジティブな回答をしました。一方、「可能性は全くない」は9.8%、「可能性はあまりない」は17.8%で、ネガティブな回答は27.7%にとどまっています。

この結果からは、口座開設をしているものの取引をしていない人は、将来的に取引を開始する意欲がある人が多いようです。

5.モバイルアプリがFX開始の後押しになる可能性
FX口座を開設したのに取引をしていない人に、取引を始めるきっかけになりそうなものについて質問しました。




最も多いのは「使いやすいモバイルアプリ」で23.7%、これに「スプレッドの低さ」が20.6%、「充実した学習コンテンツ」が19.1%で続いています。

取引を有利に進めやすくなるスプレッドや、知識不足の解消につながる学習コンテンツなどを押さえて、モバイルアプリが1位となりました。モバイルアプリはいつでもどこでも使える手軽さが特徴であり、ユーザーにとって「すぐに始められること」が最も重要であることがうかがえます。

取引を始めていない理由に「時間がない/忙しい」が上位に入ったことも踏まえると、ユーザーが取引を始めるには、使いやすいモバイルアプリがあることも重要な要素になるといえそうです。

まとめ
今回の調査結果をまとめると以下の通りです。

- FX口座開設済み・取引未経験者の4人に3人が入金経験があるが、その多くが50万円未満の少額にとどまっている
- 取引を始めていない理由は、知識不足/リスクへの恐怖/時間がないこと/取引経験不足などが挙げられる
- FX口座開設済み・取引未経験者の7割以上が取引開始に前向きな姿勢を示している
- モバイルアプリは、取引開始の大きな後押しになる可能性がある


この調査からは、多くのFX口座開設済み・取引未経験者が取引を始める意欲はあるものの、知識不足やリスクへの不安などが取引開始のハードルになっていることがわかります。
FX取引の開始には、学習のサポートやデモ取引/練習アプリの提供など、ユーザーの不安を軽減するための環境が重要であるといえそうです。

本調査の結果を踏まえて『テクニカルブック』は、投資に興味のある人が正しい知識を身に付けていくことができるように、有用な情報提供に尽力してまいります。

なお『テクニカルブック』では、引用可能な補足情報やアンケートデータ、グラフ画像等を公開しておりますので、併せてご活用ください。

※本調査を使用する場合は、出典元として以下をご記載ください。以下の調査結果ページでは、本調査に関する全ての情報を確認できます。
サイト名:テクニカル分析の解説サイト『テクニカルブック』
URL:https://ad-van.co.jp/technical/article/survey-fx-account-open-no-trade/
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