2024年9月28日~12月22日に〈第1会場〉東京都渋谷公園通りギャラリーで開催後、2025年1月~〈第2会場〉かつしかシンフォニーヒルズ、〈第3会場〉三鷹市芸術文化センターと巡回します。
東京都渋谷公園通りギャラリーは、東京都とともに、アール・ブリュット*2024巡回展「抽象のラビリンス ―夢みる色と形―」を都内3会場において開催いたします。〈第1会場〉東京都渋谷公園通りギャラリー(2024年9月28日~12月22日)を皮切りに、〈第2会場〉かつしかシンフォニーヒルズ(2025年1月17日~1月26日)、〈第3会場〉三鷹市芸術文化センター(2025年1月31日~2月12日)と巡回します。ぜひお近くの会場で、アール・ブリュットの魅力に出会い、作品が発するメッセージを感じてみてください。
https://inclusion-art.jp/s/labyrinths/
*アール・ブリュット(Art Brut)は、フランスの芸術家ジャン・デュビュッフェによって提唱されたことばです。今日では、広く、専門的な美術の教育を受けていない人などによる、独自の発想や表現方法が注目されるアートを表します。
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~抽象作品が織りなす夢の世界へ~
アール・ブリュットの魅力を都内に巡回して紹介する展覧会は、今回で5回目を迎えました。この節目の年に、アール・ブリュット作品への関心をより一層高めることを目的として、本分野の研究家として国際的に活躍しているエドワード・M・ゴメズ氏をゲスト・キュレーターに迎え、本展を開催いたします。アール・ブリュットにおける〈抽象〉の表現にあらためて注目し、日本の作家7名の自由で想像をかきたてる作品世界を紹介します。
私たち人類は、夢という神秘的で、不確かな感情に満ちあふれるものに常に魅了され、そこに表れるイメージ、雰囲気、そしてその捉えどころのない物語の意味を問い続けてきました。抽象作品の多くもまたその意味は捉え難く、ときに私たちの理解を超えたものでさえあります。このように夢と抽象作品は、その本質的な性質が類似しているのです。遠い夢の世界で発見された遺物のようなモチーフ、ぼんやりとしたイメージとエネルギッシュな線、色鮮やかなグリッド、カラフルで不規則な形、夢の中に表れる奇妙なフォルム。これらの作品を鑑賞する私たちは、まるで抽象のラビリンスに迷い込んだかのような不思議な気持ちになることでしょう。
〈ゲスト・キュレーター〉エドワード・M・ゴメズ
美術評論家、美術史家、アール・ブリュット・コレクションの諮問委員会会員。評論家として『ニューヨーク・タイムズ』『ハイパーアレルギック』『アートニューズ』『アート・イン・アメリカ』『ジャパン・タイムズ』など多数の新聞雑誌に寄稿。イギリスのアウトサイダー・アートの雑誌『ロー・ビジョン』の元海外通信員兼編集者。『brutjournal』の創刊者兼編集長。
〈音声ガイド〉全会場で無料でお聴きいただけます。
ナビゲーター 早見 沙織(声優・アーティスト)
東京都出身。アニメ『SPY×FAMILY』ヨル役、『鬼滅の刃』胡蝶しのぶ役、『ONE PIECE』ヤマト役、映画『聲の形』西宮硝子役など、美しい声質と演技力で人気作品に多数出演。吹き替えやナレーション、歌手としても活躍。
〈作家紹介〉
伊藤 駿 ITO Shun1995年 三重県生まれ
木炭を使用して、動物やギターなど自らが興味関心のあるものを自由に描く。力強く勢いのある線に、指による柔らかなぼかしを加えることで、躍動感のある表現となっている。代表的な参加展覧会として、「LoVE GifTed 三重の荒ぶるアーティストたち展」(2023年、三重県文化会館ギャラリー)などがある。
ガタロ Gataro1949年 広島県生まれ
清掃員として勤務する傍ら、自らが使用する掃除道具の佇まいに美しさを感じ、拾ってきたクレヨンなどでスケッチをするようになる。2018年4月からは毎日「雑巾」の連作を描き続ける。代表的な参加展覧会として、「平成美術:うたかたと瓦礫 1989-2019」(2021年、京都市京セラ美術館)などがある。
柴田 鋭一 SHIBATA Eiichi1970年 埼玉県生まれ
「せっけんのせ」をテーマにした作品を継続的に描いている。近年は、キャンバスにボールペンで絵を描く際の、独特な感触と音に触発されて、精力的に制作を続けている。代表的な参加展覧会として、「日本のアール・ブリュット もうひとつの眼差し」展(2018年、スイス・ローザンヌ アール・ブリュット・コレクション)などがある。
對馬 考哉 TSUSHIMA Kōya1987年 青森県生まれ
ボールペン、アクリル絵の具、クレヨンなどを用いて、自分の内面と向き合いながら、心の赴くままに描いている。絵を描くほかに小説も執筆しており、様々な形で創作を続けている。代表的な参加展覧会として「第3回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」(2023年、Bunkamura Gallery / Wall Galleryほか)などがある。
土橋 美穂 TSUCHIHASHI Miho1971年 東京都生まれ
抽象的な形や動物などを、水性ペンやアクリル絵具を用いてみずみずしく表現している。2022年に相模原市緑区へ拠点を移し、自然豊かな土地で絵画の他にも、陶芸、ビーズなど、幅広い素材で制作を続けている。代表的な参加プロジェクトとして、「SDGs Color art project」(2022年)がある。
松井 瑛美 MATSUI Emi1992年 大分県生まれ
花や果物など身近な題材をテーマに、アクリル絵具、水彩絵具などを用いて、自由な色と形で表現している。これまでに制作した絵画は600点を超え、勢力的に制作活動を続けている。代表的な参加展覧会として、「第4回 日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展」(2022年、Bunkamura Gallery / Wall Gallery)などがある。
箭内 裕樹 YANAI Yūki1985年 埼玉県生まれ
太さが異なるボールペンを使い分け、四角い箱や鋭い線、笑顔の人物を描いていく。一心不乱にペンを走らせ、時には音楽を聴きながら楽しく創作活動を続けている。代表的な参加展覧会として、「現代 アウトサイダーアート リアルー現代美術の先にあるものー」(2019年、GYRE GALLERY)などがある。
展覧会概要
〈関連イベント〉
■オープニングギャラリーツアー(手話通訳付き)[申込不要/先着順]
2024年9月28日(土)14:00~15:00
定員:20名
出演:エドワード・M・ゴメズ(本展ゲスト・キュレーター)
■子どものための造形ワークショップ[事前申込制/先着順]
2024年10月13日(日)14:00~16:00
定員:20名〔小学生以上〕
講師:エドワード・M・ゴメズ
※9月19日(木)10:00~申込開始
■トークイベント(手話通訳付き)[事前申込制/先着順]
2024年10月26日(土)17:00~18:30
定員:25名程度
出演:エドワード・M・ゴメズ、塚本由晴(アトリエ・ワン、東京工業大学大学院 教授)
※9月26日(木)10:00~申込開始
分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」とまわる鑑賞ツアー[事前申込制/抽選]
2024年12月1日(日) 1.14:00~15:00 2.16:30~17:30
定員:各回4名(遠隔参加1名、会場参加3名)
上記イベントのほか、ギャラリートーク(手話通訳付き)や視覚障害のある方のための触図をつかった鑑賞ツアー、「やさしい日本語」による鑑賞ガイドの配布を予定しています。
【お問い合わせ】
東京都渋谷公園通りギャラリー 広報担当((公財)東京都歴史文化財団 東京都現代美術館)
TEL: 03-5422-3151 E-mail: pr-skdg@mot-art.jp
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