『きょうだい児 ドタバタサ バイバル戦記』(講談社)

8月29日に、講談社より『きょうだい児 ドタバタ サバイバル戦記』を刊行します。

「きょうだい児」とは、障害や難病を持つ方の兄弟姉妹のこと。
きょうだい児は幼少時から親の愛情をしっかり受けられなかったり、ヤングケアラー(親などに代わってきょうだいの世話、家事などを日常的に行う子ども)になりやすかったりするといわれています。




本書は、1歳年下の弟が重度の知的障害、自閉症、強度行動障害をもっている「きょうだい児」の著者が、幼少時から成人後までの自身の経験をつづったコミックエッセーです。




『きょうだい児 ドタバタ サバイバル戦記』のP20より

本書では著者の弟のことのみならず、「カルトに走り、家庭内暴力(DV)をする父」「薬物の過剰摂取、家出、無理心中を繰り返す母」「生徒を手下にして特定の児童にイジメをするよう仕向ける教師」「セクハラ、パワハラばかりの職場の上司」など、著者がこれまでの人生で直面したさまざまな人々の姿を描きながら、いかにしてそうした環境で自己の心身を守り、生きてきたかが綴られています。



もくじ
第1章 弟の障害判明、そしてカルトへ
●望まれなかった私の出生 ●刑務所のような保育園に通う ●弟の障害が判明する ●一家そろってカルトの道へ ……ほか
第2章 小学生にして世の中への復讐を誓う
●父による「男として育てる」宣言 ●修行のために滝行&冬山登山 ●夜の公園で人間扱いされたなかった弟 ●苛烈を極める父のDV ……ほか
第3章 母親に無理心中をさせられそうになる
●成長した弟の暴力が激しくなる ●友達に鉛筆を盗まれる ●母親に無理心中させられそうになる ……ほか
第4章 ストレスで声が出せなくなる
●原因不明の高熱と頭痛、そしてうつ状態 ●小学校に鬼の教師が現れる ●自殺を考えるようになる ……ほか
第5章 勉強で人生が変わり始める
●弟、電車に乗って行方不明になる ●勉強に活路を見出す ●クラスの男子に復讐を果たす ……ほか
第6章 教師と、そして親への反逆
●教師に復讐を果たす ●深夜のハガキ職人になる ●母を突き放す ●父への反逆を果たす ……ほか
第7章 カルト、エロス、弟に翻弄される
●父、新たなカルトへ ●地獄のような思春期が到来 ●父の入れ歯を破壊する ●県内一の進学校に合格 ……ほか
第8章 父からの自立、そして慶應へ
●父の幼稚さに気づく ●高校生になっても弟のお尻を洗う日々 ●東大をあきらめ、慶應大学に合格 ……ほか
第9章 仕事でも苦しみ、両親と絶縁する
●社会人1年目で新聞に載る ●新たな職場はブラックな環境 ●両親と絶縁する ……ほか

著者プロフィール
平岡葵(ひらおか・あおい)
1歳下の弟が重度の知的障害、自閉症スペクトラム、強度行動障害を持つきょうだい児。幼少期から親に代わって弟の世話をしていた。保育園時代に一家でカルト宗教に入信し、修行等を強いられる。小学生のとき、母親の過去の不貞行為が発覚し、父親による家庭内暴力が始まる。母親は家出と薬物の過剰摂取を繰り返すようになる。そうしたなかでも学業に励み、慶應義塾大学経済学部に合格・卒業。現在は家族と絶縁し、企業で働く傍ら、かつての自分と同じ境遇にいるきょうだい児たちとSNS等で交流し、彼らの精神的サポートもしている。

書誌情報
書名:きょうだい児 ドタバタ サバイバル戦記 ~カルト宗教にハマった毒親と障害を持つ弟に翻弄された私の40年にわたる闘いの記録~
著者:平岡葵
定価:1595円(税込)
発売日 ‏ : ‎ 2024/8/29
ISBN ‏ : ‎ 978-4-06-536039-2
発行: ‎ 講談社
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