8月29日午後、一般財団法人 新潮文芸振興会の主催による「小林秀雄賞」「新潮ドキュメント賞」選考会がオークラ東京にて行なわれ、受賞作品が決定しましたので、ここにお知らせいたします。


第23回 小林秀雄賞


■受賞作品■
池谷 裕二
『夢を叶えるために脳はある 「私という現象」、高校生と脳を語り尽くす』(講談社)



■著者略歴■
池谷 裕二(いけがや・ゆうじ)
1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。著書に『進化しすぎた脳』、『単純な脳、複雑な「私」』(ともに朝日出版社/講談社ブルーバックス)、『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)、『脳には妙なクセがある』(扶桑社新書/新潮文庫)、『パパは脳研究者』(クレヨンハウス/扶桑社新書)など。




■授賞理由■
「私」、宇宙、時間といった重い主題を、解像度の高い言語で解き明かし、読者を本書の外にひろがる思念へと誘い出す。最新の脳科学を通じて、息の長いストーリーを構築した点を評価する。(文責・事務局)

小林秀雄賞 記念品及び副賞百万円
本賞は下記の規定により、自由な精神と柔軟な知性に基づいて新しい世界像を呈示した作品一篇に授与する。
一、選考の対象は、日本語による言語表現作品一般とする。ただしフィクション(小説・戯曲・詩歌等)は除外する。
一、第23回は、令和5年7月1日から令和6年6月30日までを対象期間とする。
一、選考委員/片山杜秀氏、國分功一郎氏、関川夏央氏、堀江敏幸氏、養老孟司氏(五十音順)

第23回 新潮ドキュメント賞


■受賞作品■
小沢慧一
『南海トラフ地震の真実』(東京新聞)





■著者略歴■ 
小沢慧一(おざわ・けいいち)
1985年、名古屋市生まれ。大学卒業後、コスモ石油株式会社を経て、中日新聞社(東京新聞)に入社。東海本社、名古屋本社社会部などを経て東京本社社会部。東京地検特捜部、科学班などを担当。連載記事「南海トラフ 80%の内幕」で2020年に「科学ジャーナリスト賞」を受賞。2023年には本作を含む一連の報道で菊池寛賞を受賞。





■授賞理由■
南海トラフ地震の発生確率は他の地震とは違う基準でつくられていた。その根拠となる一次資料に当たり、信憑性を検討していく過程に、ノンフィクションの醍醐味が感じられる。(文責・事務局)

新潮ドキュメント賞 記念品及び副賞百万円
本賞は下記の規定により、ジャーナリスティックな視点から現代社会と深く切り結び、その構成・表現において文学的にも良質と認められる作品一篇に授与する。
一、選考の対象は、ノンフィクション作品(雑誌掲載も含む)とする。
一、第23回は、令和5年7月1日から令和6年6月30日までを対象期間とする。
一、選考委員/池上彰氏 梯久美子氏 櫻井よしこ氏 藤原正彦氏 保阪正康氏(五十音順)

贈呈式は10月11日(金)、都内にて行なわれます。


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