――ダンスもなるべく当時を再現しようとしていたんですか?
菅谷「頑張りました(笑) ただ、最近はデビュー当時みたいにキャピキャピした曲が少ないので、過去の自分たちが幼いからこそ踊れるかわいらしさが出ていたと思うんですけど、今の自分たちが踊ったらどうなるのかなと思いつつ、なるべく意識して踊ってみました」
――久々にデビュー当時の曲を踊るという中で、事前のリハなどでメンバーの反応はどうでしたか?
菅谷「みんな踊りながら『懐かしい』って言ってましたね。当時のダンスレッスンの映像を見ながら、それぞれ『こうやって踊ってたね』とか『ああ、若いねぇ』とか言い合って、本当に懐かしがってましたね」
――10周年にちなむライブのエピソードとして、昨年行われた初の単独日本武道館公演(2014年11月29日 開催)のMCで号泣されていましたが、そのときの気持ちや目の前の景色がどう映っていたのかをお聞かせ願えますか?
菅谷「正直、始まる前からすごい緊張していたんです。やっぱり色々な感情が溢れてきて、ステージへ出る前からもうウルウルしていました。曲は『あなたなしでは生きてゆけない』から始まって、ステージへ立った瞬間の景色がすごくて泣きそうになっていたけど、曲調が涙する雰囲気ではないので必死に『泣いちゃいけない』とこらえながらドヤ顔で歌っていました(笑)」
――武道館を覆うサイリウムや歓声はやはりすごかったんですか?
菅谷「イヤーモニター越しだとふだんは歓声が聞こえにくいんですけど、武道館のときはそれを通り越して、ファンの人たちの声援がすごく大きく聞こえたんです。だから、一日中ずっとウルウルしていて。最後のMCでは、平日なのにたくさんの人たちが会いに来てくれたっていう感動もあり、それまでの楽しかったことはもちろん、苦労したり辛かったりしたこと、それから、まわりで支えてくれていた人たちの顔が浮かんできたり、とにかくいろんな気持ちが一気に込み上げてきて、MCでは号泣しちゃいましたね」
――武道館でのライブを終えたあと、達成感はありましたか?
菅谷「ありましたね。でも、やり切ったというより、またやりたいという気持ちが強くなっていきました」
――今年の9月にはまた、ふたたび日本武道館でのライブが控えていますね。
菅谷「そうなんです。すごく楽しみです!」
――Berryz工房がデビューしてからの10年の中で「アイドル戦国時代」が叫ばれるようになり、対バンイベントの増加など、アイドルを取り巻く環境が刻々と変化してきましたが、一人のアイドルとして、アイドルシーンの変化に何か感じるものはありますか?
菅谷「Berryz工房みたいに、それぞれのメンバーがいい意味でバラバラというか、個性的なグループはなかなかいないんじゃないかなと思います。他のアイドルが気になる部分も少なからずありますけど、私たちは『バラバラだけどやるときはやる』というのが強みだと思っているんですね。あくまでも私の気持ちですけど、他のアイドルがどうかというライバル心は少ないですね」
――今、目の前にある自分たちとブレずに向き合っているんですね。
菅谷「そうですね」
――他のアイドルやアーティストの方などを見る機会はあるんですか?
菅谷「テレビなどを通して見ます。アイデアのヒントとして、ライブが決まってから始まる前までのあいだに参考として提案することはあります」