アート思考を取り入れた新しい価値の提供を目指す

大日本印刷株式会社(DNP)は、オーストリアのリンツを拠点とする世界的なクリエイティブ機関Ars Electronica(アルスエレクトロニカ)の技術・研究開発(R&D)部門Ars Electronica Futurelabと、DNPの「XRコミュニケーション(R)事業*1の未来」をテーマに新たなサービスを創出するプロジェクトを開始します。 本活動ではアート思考*2を取り入れ、XR(Extended Reality)技術を活用した事業モデルの探究や、新しい価値を提供するサービスの開発を進めます。その初めての取り組みとして、2024年9月にリンツで開催するメディア・アートの祭典「Ars Electronica Festival 2024」で、来場者や専門家とともに未来社会について意見交換するプログラムを開催します。両者は本プログラムで集約する社会的な視点に基づき、XRコミュニケーション関連のプロトタイプを開発していきます。



【「Ars Electronica Futurelab」について】
Ars Electronicaはリンツを拠点に40年にわたって活動する世界的なクリエイティブ機関です。Ars Electronica Futurelabは、当機関のR&D部門として1996年にスタートし、アーティストや科学者からなる国際的・学際的なチームが、「未来」について研究しています。
AI、ロボット、建築、インタラクティブ技術、新しい美学など、最先端の研究を幅広く進め、その成果へのアクセスを可能にして、社会的な意味やインパクトについて議論を深める活動を展開しています。


【「Ars Electronica Festival 2024」について】
Ars Electronica Festivalは、1979年に電子音楽の祭典として始まった世界的なメディア・アートの祭典で、2023年は約9万人が来場しました。アートとテクノロジーと社会をつなぐ出会いの場として、毎年、世界中から参加者が集まり、展示、カンファレンス、パフォーマンスを実施します。本年は、9月4日(水)~8日(日)にリンツで「HOPE who will turn the tide」をテーマとして開催します。

【「Ars Electronica Festival 2024」へのDNPの出展内容】
DNPはイベント期間中の9月4日(水)~7日(土)に「オープンリサーチプログラム」を開催します。その中で、DNPが取り組むXR技術を活用したサービスのデモ体験や意見交換を行い、進化を続けるXR技術が、空間・時間を超えたコミュニケーションや知識共有にもたらす価値について検討します。
また9月5日(木)には、XR技術が産業や社会に与える影響に焦点を当ててXR技術の現状と将来性について専門家と考える「パネルディスカッション」に登壇します。



【今後の展開】
DNPはArs Electronica Futurelabと取り組む「XRコミュニケーション事業の未来」を考えるプロジェクトを通じて、XR技術を活用したコミュニケーションがあたりまえになった未来を想定し、XR技術が産業・社会に与える影響や社会的な視点を踏まえ、グローバルな視点でサービスを開発していきます。

*1 DNPのXRコミュニケーション事業について:DNPは、あらゆる年齢・性別・言語等の人々が互いに分け隔てられることなく、リアルとバーチャルの双方を行き来できる新しい体験と経済圏を創出する「XRコミュニケーション事業」を2021年から展開しています。仮想空間のメタバースを活用した教育支援や自治体の地域活性化、「メタバース役所」等の行政サービス向上と窓口業務のDXを支援しています。
○XRコミュニケーション事業について → https://www.dnp.co.jp/biz/products/maintag/xr.html
○導入事例はこちら → https://hacosco.com/xr/

*2 アート思考:アーティストの創造性に着目し、アーティストがアートを生み出す過程で用いる特有の認知的活動。

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