グローバルでスマートプロジェクターを展開するXGIMI(エクスジミー)が、ブランド最高峰モデルとなる「HORIZON S Max」をメインに、スタンド一体型で携帯性に優れ天井投影が可能な「MoGo 3 Pro」、日本市場に合わせて設計した「Elfin Flip Pro」など、合わせて五つの新製品を発表した。
IMAX EnhancedやDolby Visionに対応した「HORIZON S Max」
「HORIZON S Max」はXGIMIのハイエンドモデル「HORIZON S」シリーズの中でも最高峰に位置する4Kプロジェクター。レーザーとLEDの二つを組み合わせた新技術「デュアルライトテクノロジー」を進化させた「デュアルライト2.0テクノロジー」を搭載。明るさや色域、色精度において卓越した画質とともに、目に優しい快適な視聴体験を提供する。輝度は3100ISOルーメンで、2023年9月発売の「HORIZON Ultra」と比較して34%向上したという。
Dolby Vision認証のほか、IMAX Enhancedの認証も受けている。これにより、Disny+などが提供するIMAX Enhanced対応コンテンツを大画面・高画質・高音質で楽しむことが可能だ。
会場の一室で行われた体験会で実際に投影された映像を見ることができた。コンクリートの壁いっぱいに映し出された映像は明るく鮮明。まるでシアターにいるかのような迫力が感じられた。
内蔵スピーカーはHarman/Kardon製で12W×2基の構成。360°全方位に迫力のあるサウンドを響かせる。その臨場感のある音像は、あたかも実機からではなく部屋の音響設備から音が出ているのかと思ったほどで、思わず天井を見渡してしまった。
発売は24年10月頃を予定しており、価格は32万9800円。
また、「HORIZON S Pro」は受けている認証がDolby Visionのみで、輝度も「HORIZON S Max」より低い1800ISOルーメンだが、その他のスペックはほぼ同等。発売は24年10月頃を予定しており、価格は22万9800円。
ワイヤレススピーカーにもなるスタンド一体型プロジェクター「MoGo 3 Pro」
発表会では小型プロジェクター「MoGo 2 Pro」の後継機となる「MoGo 3 Pro」も披露した。スタンド一体型で投射角度が自在に変更でき、天井にも映像を投影することが可能だ。輝度は前世代を上回る450ISOルーメンで、解像度はフルHDに対応している。
Harman/Kardonの5Wスピーカーを2基搭載しており、Bluetooth接続でワイヤレススピーカーとしても使えることが特徴的だ。音楽に合わせて光るスピーカーライトモードを搭載し、音楽と光がシンクロした演出も楽しめる。
丸みのある円筒型のフォルムやシルバーで高級感のある見た目はインテリアにも馴染むデザイン。しかも、重量は約1.1kgと軽量で携帯性に優れており、室内のみならず、アウトドアでも活躍しそうだ。
同モデルの発売は9月6日からで、価格は7万9800円。
日本市場に合わせて設計されたエントリーモデル「Elfin Flip Pro」
「Elfin Flip Pro」は日本市場を調査して得た知見を基に設計されたという。場所を選ばずに利用したいというニーズを捉え、ボディは薄さ64mm、縦235mm、横218mm、重量は約1.4kgと非常にスリムかつ小型・軽量に仕上げている。
さらに、日本オリジナル仕様としてバッテリを内蔵。動画なら2時間、音楽なら5時間の連続再生が可能になっている。
同モデルは公式オンラインストアでの限定販売で、24年9月末の発売を予定しており、価格は6万9800円。
また、現行製品である「Halo+」は「Halo+(NEW)」となって新登場。新機種では、Google TVを搭載しており、映像コンテンツがもっと身近になっている。新しいリモコンにはNetflix専用ボタンがあり、スムーズなアクセスが可能だ。
同モデルは9月6日から公式オンラインストアで限定販売しており、価格は12万9800円。
エプソンとAnkerが2強状態のプロジェクター市場
家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」の24年8月のプロジェクター市場におけるメーカー別販売金額シェアで、XGIMIは4位だった。現在は1位のエプソンと2位のAnkerの2強状態となっている。新興メーカーであるXGIMIが市場でどこまで存在感を発揮できるかに注目だ。