電力を使わずに自然光で蓄えたエネルギーで夜間に発光することで、工事現場が魅力的なアートスペースに変身。ライトで発光を強められる仕掛けにより、通行者も参加できる新たな空間演出の選択肢




1.「高輝度蓄光による空間演出」の取組み概要
株式会社humorous(ユーモラス、代表取締役:田村 勇気)とJR東日本スタートアップ株式会社(代表取締役社長:柴田 裕)は、高輝度蓄光技術を活用し工事現場の壁面を夜間に発光させ魅力的なアート空間へと変身させる実証実験に挑戦しました。場所は東京都中野区協力の下、中野駅新北口駅前エリアにて実施し、建設工事エリアをアートスペースとして活用することによる工事のイメージアップや賑わい創出など新しい手法の提案と検証を進めます。

2.取組みの背景について
全国に広がる再開発や工事現場は、その多くが仮囲いに囲まれ、エリアの狭さや殺風景なデザイン、通行の不便さ、迂回による移動時間の増加が課題として挙げられます。さらに、案内不足や振動・騒音が多くの人々に影響を与え、夜間は暗い通路となる場所も少なくありません。多くの通行人に我慢や負担を強いている状況です。

3.取組みの詳細
こうした課題に対処するために、高輝度蓄光ユニットを使用した暗闇の空間演出プロジェクト『ナイトコンシェルジュ』の最新開発品である蓄光ボードと特殊フィルムによって、オリジネルデザインを現地に施工しました。また、通行人の皆様のお手持ちのスマホライトなどで、アートボードの発光に参加できるコラボレーション要素も加わり、夜間工事現場を精神的ストレスが掛かる足早に通り過ぎたい『負の場所』から、利用者に親しみやすく、安心安全で心地よい空間へと変革し、工事エリアに新しい付加価値を提供します。さらに、電力に依存しないため、持続可能な媒体としての活用にも可能性が期待されています。

昼間は壁と同じデザインで目立たず、夜間には空間演出によりアートが鮮やかに浮かび上がる。






特殊フィルムを貼り替えれば、デザインを何度でも差し替えすることが可能(特許出願中)。




LEDライトやブラックライトを当てると、よりデザインの存在感を際立たせることも可能です。通行人の方はご自身でライトを当ててデザインを浮きださせ、写真を撮影される方も複数いらっしゃいました。







4.今後の汎用性
この技術は、全国の工事現場、広告スペース、都市開発、指定管理事業など多岐にわたる分野で応用されることを期待しています。工事現場をアート空間として有効活用することで、工事に伴う通行人への負担を軽減し、新しい価値を創造します。昼夜で異なる表情を見せるこの技術が、未来の工事現場の新しいスタンダードになることを目指しています。

■実施に至る経緯について
humorousはJR東日本スタートアッププログラム2023秋に「地球共創(SDGs)」のテーマで採択されました。この実証実験はその一環として、JR東日本グループと協業し、鉄道設備の視認性向上と新しい価値創造を目指すもので、プレゼン発表・審査会にあたるデモデイでは、humorousのソリューションである『ナイトコンシェルジュ』にて審査員特別賞を受賞しました。

【各社概要】
humorous
会社名: 株式会社humorous
所在地: 東京都目黒区
代表者: 代表取締役 田村 勇気
設立: 2022年5月
事業内容: コンテンツの企画、開発、製造、販売、プロモーション
プロダクト及びインフラの企画、開発、製造、販売、プロモーション
知的財産(IP)の管理及び運営
URL: https://humorous.jp/

JR東日本スタートアップ
会社名: JR東日本スタートアップ株式会社
所在地: 東京都港区高輪2-21-42
代表者: 代表取締役社長 柴田 裕
設立: 2018年2月
事業内容: ベンチャー企業への出資及びJR東日本グループとの協業推進
URL: https://jrestartup.co.jp/
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