代表作『月まで三キロ』、『八月の銀の雪』、そしてドラマ化の『宙わたる教室』。科学だけが気づかせてくれる大切な未来を描く伊与原新さんの待望の新作短篇集『藍を継ぐ海』は9月26日に発売です。



今日も日本のどこかで、大事なことを引き受け、伝える人がいる――


なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。
老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。
山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男。
長崎の空き家で、膨大な量の謎の岩石やガラス製品を発見した若手公務員。
都会から逃れ移住した奈良の山奥で、ニホンオオカミに出会ったフリーのウェブデザイナーの女性――。
人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。
きらめく全五篇

推薦コメントが届きました


壮大な歴史の上に、私たちは立っている。
人の想いを継いで、今がある――。そんな奇跡が紡がれています。 

南沢奈央さん(俳優)

読み終えたとき、もっと地球が好きになっていました。
ヨビノリたくみさん(YouTubeチャンネル『予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」』 )



【著者紹介】
伊与原新(いよはら・しん)
1972年、大阪生れ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で横溝正史ミステリ大賞を受賞。2019年、『月まで三キロ』で新田次郎文学賞、静岡書店大賞、未来屋小説大賞を受賞。他の著書に『八月の銀の雪』『オオルリ流星群』『宙(そら)わたる教室』『青ノ果テ 花巻農芸高校地学部の夏』『磁極反転の日』『ルカの方舟』『博物館のファントム』『蝶が舞ったら、謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理』『ブルーネス』『コンタミ 科学汚染』などがある。

【書籍データ】
【タイトル】藍を継ぐ海
【著者名】伊与原新
【発売日】9月26日
【造本】ソフトカバー
【定価】1,760円(税込)
【ISBN】978-4-10-336214-2
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/336214
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