被害状況・支援ニーズの現地調査のほか、「いま」必要な物資を届けるための復旧物資の募集を開始
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、2024年9月21日に石川県の能登半島北部で発生した「令和6年9月能登半島豪雨」の被害状況および支援ニーズの現地調査を開始しました。
また復旧に必要な物資の募集を開始します。集められた物資の集積保管場所の提供および輸送はセイノーホールディングス(株) の協力を受けて現地まで届けられ、カタリバが現地の協力団体と共に必要な場所に配布します。
能登半島北部で発生した豪雨災害の、被害状況・支援ニーズに関する現地調査を開始
能登半島豪雨の発生により、石川県珠洲市、輪島市、能登町では警戒レベル5の「大雨特別警報」が発令されました。(*1)河川の氾濫や土砂災害、浸水被害の他、一部地域では道路が断絶され孤立状態にあることが報告されています。
カタリバの災害時子ども支援 「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームは、2024年1月1日に発災した「令和6年能登半島地震」の当初から現地入りし、石川県および珠洲市、輪島市、能登町、穴水町と連携協定を締結して、子ども支援に取り組んできました。
現在も現地で支援に取り組んでいるメンバーもいる他、これまでに協力してきた現地団体と協力し、被害状況や支援ニーズの調査を開始しました。
具体的な支援内容は、現地調査の結果を踏まえて随時お知らせします。
企業と連携し、水害被害の復旧に必要な古タオル、高圧洗浄機等の物資募集を開始します
過去の豪雨災害を経験された方の声やこれまでの支援活動を踏まえ、発災から1週間ほどは特に物資が届きにくい状況になることが予想されます。
現地からは「家に流れ込んだ泥をどうにかしなければならない」といった声を受け、「いま」必要とされる物資を迅速に届けるため、復旧作業に必要な物資の募集を開始します。
物資が多くの地域の方の手に届くまでの間、現地のニーズにあった物資を集め、現地まで迅速に届けるため、物資の集積保管場所の提供および輸送についてはセイノーホールディングス(株) の協力を受けることとなりました。
第1弾として、カタリバが能登半島地震の物資支援で収集した在庫の一部を明日(9/24)に発送します。
セイノーホールディングス(株) とは能登半島地震の際にも学校再開に向けた暖房備品の支援や、子ども一人ひとりにパーソナライズされた物資支援の際にも協力し、迅速に現地まで届けることができました。
今回は企業や団体に限らず、個人からも物資を募集しています。学校や会社、ご近所などの皆さんのコミュニティに呼びかけて、支援に参加することもできます。
■物資募集の概要
■復旧活動物資の物資募集
・高圧洗浄機(中古でも構いません)
・タオル(泥を吸うため、使用済みでも構いません)
・ペットボトル飲料水(未開封の箱単位で、賞味期限3ヶ月以上のものに限ります)
※上記の提供した物資は返却はできませんので、予めご了承ください。
※集積保管場所のスペースは限られていますので、上記以外の物資は送らないようお願いします。
※現地の被害状況により、募集する物資は状況により変更されることがあります。
■物資の送り先
・住所:〒136-0082 東京都江東区新木場3-1-1
・宛先:セイノー ロジ・トランス 新木場内 「カタリバ能登復旧物資受付係」宛
・電話:03‐5857‐7595
・受付方法:段ボールなどに入れて上記場所に送る(着払い、代引受取不可)
■募集期間
・9月23日~9月30日 ※物資の集まり具合によって終了のタイミングは変動します。
■留意事項
今回、多くの方のご協力が前提となることから、提供された物品に対する個別の寄付金受領証等の発行は対応いたしかねますことを、予めご了承いただける方のみご協力ください。
下記、現金でのご寄付につきましては「寄附金受領証明書(領収書)」を発行いたします。
■寄付について
本件に関する寄付窓口はこちらです。
寄付は、現地の状況把握のための調査活動、生活再建に必要な物資の提供、子育て世帯を中心とした被災された方向けのサポート等に活用いたします。
※あくまで現時点での想定です。被害状況や教育現場の実態を踏まえ、現地のニーズに合わせた迅速かつ柔軟な支援を行なっていきます。
「令和6年能登半島地震」のこれまでの支援活動について
カタリバでは、2024年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」の当初から現地での調査活動を開始しました。避難所等での子ども支援のニーズを受けて、子どもが安心して過ごせる居場所支援・預かり支援として「みんなのこども部屋」を運営。地域のNPOや個人と協力して、能登地域11箇所で開設しました。
その後、受験費用等に充てられる奨学金の給付や、子ども一人ひとりのニーズにパーソナライズされた学用品や衣類を届ける「MY Boxプロジェクト」など、地域の方々が日常を取り戻すための支援を実施しています。
また石川県や珠洲市、輪島市、能登町、穴水町と連携協定を締結し、学校再開に向けた物資支援や、被災した先生が避難所や職員室等で寝泊まりをしていることから、先生方が仮設住宅が建設されるまでの間、空き教室を活用した居住スペースの支援を協働しました。
被災した地域でも子どもが安心して育つ環境を整えるために、能登の復旧・復興を考える住民参加型ワークショップ「のと未来トーク」の運営事務局を担うほか、同様に輪島市で行われた「わじま未来トーク」の事務局も行いました。
その他、これまでの支援に関する詳細は次の記事をご覧ください。
●能登半島地震から半年。被災地で「いま」必要な支援と子ども支援のこれまで
認定特定非営利活動法人カタリバとは
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/
問い合わせ
取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 阿部)
*1 気象庁 令和6年9月22日「石川県に大雨特別警報発表」https://www.jma.go.jp/jma/press/2409/21a/tokukei.html
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