モデルナ・ジャパン、新型コロナウイルス感染症とコロナワクチン接種に対する意識調査を実施
- モデルナ・ジャパン、新型コロナウイルス感染症とコロナワクチン接種に対する意識調査を実施、
- 新型コロナ感染症に脅威を感じているにもかかわらず、新型コロナワクチンの接種意向はインフルエンザの半分にも満たず
- 70%が脅威に感じているにもかかわらず、新型コロナワクチン接種意向は21%に過ぎず、インフルエンザの41%と比較して低い
- 70代の新型コロナワクチン接種意向は37%と高く、男性、基礎疾患のある方、新型コロナウイルス感染症のリスクをよく理解している人々の間で高い意向
- 新型コロナワクチン接種の理由は不安解消とコロナ後遺症の懸念、非接種の理由は安全性と費用
Moderna Inc.(以下、「モデルナ」)の日本法人であるモデルナ・ジャパン株式会社(以下、「モデルナ・ジャパン」)は、日本国内における新型コロナウイルス感染症とインフルエンザに対する意識調査を実施し、その結果を発表しました。調査結果から、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザにより重症化率や入院率が高い1,2にも関わらず、新型コロナワクチンの接種意向はインフルエンザワクチンに比べて低いことがわかりました。
調査は、8月5日から7日まで、全国1,242名を対象に実施されました。その結果、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザよりも脅威度が高いと認識されているにもかかわらず、ワクチンの接種意向はインフルエンザより低いことが判明しました。この傾向は、定期接種対象者*や高齢者でも変わりませんでした。接種意向がない理由としては、「副反応が心配である」「安全性が心配である」「費用が高い」などの点が挙げられました。
* 65歳以上の方及び60歳から64歳で、心臓、腎臓又は呼吸器の機能に障害があり、身の回りの生活が極度に制限される方、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
【調査結果のまとめ】
- 新型コロナウイルス感染症への脅威に関する質問では、調査対象者全体(18歳~79歳)では、インフルエンザ(57%)、新型コロナウイルス(70%)と新型コロナウイルスに対して脅威を感じている人が多いにもかかわらず、ワクチンの接種意向については、インフルエンザワクチンの接種意向(41%)に対し、新型コロナウイルスワクチンの接種意向(21%)と低かった。(主な調査結果1.2.参照)
- 定期接種対象者だけでみると、脅威度は新型コロナウイルス感染症(69%)がインフルエンザ(58%)を上回るが、ワクチンの接種意向については、インフルエンザワクチン(54%)に対して新型コロナワクチン(32%)が低く、全体と比べて傾向は変わらなかった。
- 接種意向がある人は、基礎疾患罹患者(26%)、定期接種対象者(32%)、70代(37%)で高かった。性別では、女性(18%)、男性(25%)と男性の方が高かった。新型コロナウイルス感染症を「非常に怖い」と思っている人、新型コロナウイルス感染症の情報をすでに「知っていた」人は新型コロナワクチン接種意向が39%と高かった。(主な調査結果3.参照)
- 新型コロナワクチン接種の意向がある人では、「不安からの解放」「後遺症リスクの軽減」「社会全体として感染を抑える」を理由に挙げた人がインフルエンザに対して多かった。新型コロナワクチン接種意向がある人の理由では、「症状軽減」(61%)「家族や友人への感染防止」(59%)「コロナ不安からの解放」(56%)「後遺症リスクの軽減」(48%)「社会全体として感染拡大を抑える」(36%)が上位に。一方、インフルエンザワクチン接種意向がある人の理由は「症状軽減」(67%)「家族や友人への感染防止」(55%)「不安からの解放」(32%)「社会全体として感染拡大を抑える」(24%)「仕事のため」(22%)が上位に。(主な調査結果4.参照)
- 新型コロナワクチン非接種の理由は、全体では「副反応が心配」(47%)「安全性が心配」(41%)「接種費用が高い(36%)が上位に。定期接種対象者では、「安全性が心配」(46%)、「接種費用が高い」(43%)が上位だった。(主な調査結果5.参照)
新型コロナ感染症についての重症化リスクがインフルエンザより高いという認識があるにもかかわらずワクチンの接種意向が低いという現状について、モデルナ・ジャパンのカントリーメディカルディレクターで呼吸器内科医の石井男は「新型コロナワクチンに対する安全性の理解や不安が足りないことや払拭できていないことが原因だと考えています。その意味においてモデルナは、これまでに蓄積されたデータをもとに、新型コロナワクチン接種の効果や安全性について、医療関係者だけでなく一般の方へ正確な最新情報を届けていくことが重要だと考えます。また一般の方には、秋から始まる定期接種に関する情報、重症化のリスク、新型コロナウイルス感染症の後遺症のリスクなどを啓発していくことが大切だと考えています。新型コロナワクチン接種は、インフルエンザワクチンとの同時接種も可能です。秋冬定期接種の対象の方や感染を心配している方は、重症化を防ぐために、医師と相談し、基本的な感染対策とともにワクチン接種を検討していただきたいと考えています」と述べています。
新型コロナワクチン接種は、2024年4月から全額公費による無料接種から有料の任意接種に変更となり、60歳~64歳の基礎疾患のある方と65歳以上の方を対象に、重症化予防を目的とした自治体による定期接種(一部自己負担)が2024年10月から行われ、定期接種対象の方の負担額は、自治体によって異なりますが、東京都は国による助成と区市町村による補助を合わせ、自己負担額をインフルエンザワクチンと同程度の2500円以下にする方針です。(任意接種の方は基本全額自己負担)
モデルナは、8月23日にオミクロン株(JN.1)に対応する「スパイクバックス(R)筋注」の承認を厚生労働省より取得しました。モデルナは、新型コロナワクチン接種を希望する方が医療機関で接種を受けられるように、コ・プロモーション契約を締結している田辺三菱製薬株式会社とともに、万全の体制でワクチンを供給してまいります。
【主な調査結果】
1.新型コロナウイルス感染症とインフルエンザに対する脅威度の比較
新型コロナウイルス感染症を怖いと感じる人は全体で70%。インフルエンザ(57%)と比較すると、新型コロナウイルス感染症の方が脅威度が高かった。
【図1.】Q5. 新型コロナウイルス感染症とインフルエンザについて、どのように感じられますか。
2.新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの接種意向の比較
新型コロナワクチン接種意向があった人は全体で21%。接種意向なしは53%。インフルエンザワクチン接種意向(41%)の方が約20ポイント高い。
【図2.】Q6. あなたは今年の秋冬シーズンで、インフルエンザワクチンを接種する意向はありますか。Q8. あなたは今年の秋冬シーズンで、新型コロナワクチンを接種する意向はありますか。
3.新型コロナワクチン接種意向の詳細
接種意向ありの人は、基礎疾患罹患者(26%)、定期接種対象者(32%)、70代(37%)で高い。性別でみると、女性より男性の方が7pt高い。新型コロナウイルス感染症を「非常に怖い」と思っている人、新型コロナウイルス感染症の情報を「知っていた」人は新型コロナワクチン接種意向が39%と高い。
【図3.】Q8. あなたは今年の秋冬シーズンで、新型コロナワクチンを接種する意向はありますか。
4.新型コロナワクチン/インフルエンザワクチン接種意向がある理由
接種意向がある理由では、「不安のない生活を送るため」(新型コロナ56%、インフルエンザ32%)「後遺症リスクの軽減を期待するため」(新型コロナ48%、インフルエンザ21%)「社会全体として感染拡大を抑えるため」(新型コロナ36%、インフルエンザ24%)で、新型コロナウイルス感染症がインフルエンザより高い結果となった。全体では新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ両方で、「症状の軽減」「家族や友人への感染防止」「不安のない生活を送るため」が上位に挙がった。
【図4.】Q9.今年の秋冬シーズンで、新型コロナワクチンを接種する意向があると回答した方に伺います。あなたご自身が新型コロナワクチンを接種しようと思う理由は何ですか。(いくつでも)
5.新型コロナワクチンの接種意向がない理由
接種しない理由は、全体では「副反応(注射後の痛みなど)が心配」が49%、「ワクチンの安全性が心配」が41%、「接種費用が高い」が36%と上位に挙がった。
対象者別では、基礎疾患罹患者では「費用が高い」が59%と最上位に、定期接種の対象者では 「ワクチンの安全性が心配」が49%、「接種費用が高い」が43%と高い。
【図5.】Q10. あなたご自身が新型コロナワクチンを接種しないと考える理由は何ですか。(いくつでも)
6.【文章提示後】新型コロナワクチン接種意向の変化
新型コロナウイルス感染症とコロナワクチン接種についての正確な情報を読んでもらった後では、「接種意向なし」が概ね減少し、「接種意向あり」が微増、「どちらともいえない」が増加した。70代では、「接種意向あり」が37%から41%に増加。「コロナ情報を(以前から)知っていた」と答えた人で接種意向が39%から42%に増加、「定期接種対象者」でも32%から35%に増加した。
【図6.】Q22. あなたは以下の文章をお読みになって、今年の秋冬シーズンに、ご自身が新型コロナワクチン接種を受ける意向はありますか。
【調査概要】
調査対象: 20~79歳の男女1,242人
調査地域: 全国
調査方法: インターネットリサーチ
調査時期: 2024年8月5日(月)~8月7日(水)
調査実施機関: 株式会社マクロミル
参考資料:
1.厚生労働省 インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数の推移(全国)
2.厚生労働省 「人口動態統計月報(概数) 感染症による死亡数,死因(感染症分類)別-」
モデルナについて
モデルナは、mRNA医薬品分野における革新的リーダーです。mRNA技術の進展を通して、モデルナは医薬品の製造方法を根本から変え、疾患の治療と予防へのアプローチを変革し続けています。モデルナは10年以上にわたって科学、技術、健康分野の研究に取り組んでおり、前例のないスピードと効率性で医薬品を開発しています。新型コロナワクチンの開発はその代表例です。
モデルナのmRNAプラットフォームは、感染症、免疫腫瘍学、希少疾患、自己免疫疾患の治療薬やワクチンの開発を可能にしています。独自の企業文化と価値観、マインドセットを共有する世界の社員が力を合わせ、人々の健康に貢献するため、そしてmRNA医薬品を通じて、人々に最大限のインパクトをもたらすべく尽力しています。モデルナの詳細については、modernatx.comをご覧ください。また、X(旧Twitter)、Facebook、Instagram、YouTube、LinkedInをフォローしてください。
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