小林克也自身の音声&映像で、発音レッスンが受けられる!
株式会社玄光社(本社:東京都千代田区)は、小林克也氏の英語習得の秘密を明かした書籍「小林克也 英語がひらいた道」を2024年7月17日に刊行しました。
『小林克也 英語がひらいた道』
長年にわたりラジオのDJやテレビ番組・CMのナレーション、イベントの司会などで活躍する「Mr.DJ」 小林克也氏。芸能界でも最高峰の英語スピーカーとして知られ、自身の豊富な英語体験と独自の学習メソッドを惜しみなく公開する一冊、それが「小林克也 英語がひらいた道」です。
この本は単なる英語学習書ではなく、小林氏の英語学習の秘密を解き明かし、その成功物語を通じて英語がどのように彼の人生を変えたのかを探ります。さらに、読者が効果的に英語を習得するための貴重なノウハウとインスピレーションを提供し、英語教育の第一人者による詳しい解説と実践的なアドバイスが満載です。
全身全霊で英語と「遊んで」きた
前半は小林克也氏のイングリッシュ・ヒストリー、つまり英語の学習体験を紹介していきます。終戦直後のまだ物資も情報も貧しかった時代、小学生だった小林少年は、貴重な娯楽であったラジオでFEN(極東放送)などの海外放送を聞き、ラジオドラマや天気予報などの「声マネ」をしていたといいます。つまり、勉強ではなく「遊び」から英語に触れていったわけです。子供同士の「ごっこ遊び」では、外国語の奇妙なセリフを発する「かっちゃん」は人気者でした。
中学に入ると英語の授業が始まり、英語を聞き取ったり発音するスキルは授業でも活かされるようになります。そして高校生のとき、エルビス・プレスリーに夢中になります。歌い方をマネしたり、歌詞カードを入手して覚えたり、これもまた「遊び」です。高校の英語部では部長を努め、それまでの伝統を大きく変えて部員を倍増させます。英語の授業では、小林氏の英文朗読を別のクラスの生徒が聴きにきたというエピソードもあります。こうした成功体験も、モチベーションの向上につながっていったことは容易に想像が出来ます。
小林氏は英語で「遊ぶ」ことを提唱しています。「勉強」だと思うとどこかで壁にぶつかり挫けることがあるけど、「遊び」なら挫けることはない、というのが持論。「僕は大真面目に英語と遊んできた」「僕の英語は遊びから入っている」と繰り返し語っています。ここに、氏の継続の力の真髄があるのです。
通訳ガイドを経験して本格的な英語力を身につける
慶應大学経済学部に進学して、1年のときに通訳案内業の国家試験を受験し、見事に一発合格を果たします。当時の倍率は35倍という難関でした。このときの面接試験で初めてネイティヴスピーカーと長時間喋ったとのこと。外国人相手の観光ガイドを始めて、小林氏の英語スピーキング力は飛躍的に向上します。
「英語が喋れる」ということでナイトクラブの司会の仕事も舞い込み、そこから東京プリンスホテルのダンスホールのレギュラー司会になるなど、徐々にエンタメ業界に足を踏み込んでいきます。29歳のときにジャズトランペッター日野皓正氏の通訳として初めて渡米しますが、現地の人とのやりとりでは全く不自由はなかったとのことです。
司会業を経てラジオDJの仕事が始まると、小林氏は「英語が話せるDJ」ということで重宝され、順調にレギュラー番組の数を増やしていきました。同時に、番組のタイトルコールやCMのナレーションなどであちこちから声がかかるようになります。仕事の拡大に英語力が大きく貢献したのです。
また、この時期も海外のラジオ放送は継続的に聞いており、向こうの人気DJの話法や曲紹介のノウハウを研究していました。その一人であるウルフマン・ジャックの喋りやスタイルを参考にしたのが伝説の番組「スネークマンショー」でした。英語の曲紹介と、曲の合間にシュールなコントを挟むスタイルが人気を博し、のちにYMOのアルバム「増殖」でコラボを果たしたことでも知られます。
DJの仕事を始めてさらなる英語の研鑽を積む
そして1981年、テレビ朝日で伝説の洋楽番組「ベストヒットUSA」がスタートします。通訳を介さず、小林氏自ら海外ミュージシャンにインタビューを行うことで相手の本音を引き出し、番組の目玉の一つになりました。それまでラジオでも同様のインタビューは行ってきましたが、映像になると自身と相手の表情も見えるということで、自分の英語力はまだまだ足りないと自覚し、ここからさらなる研鑽を重ねていきました。
小林氏は英語教育のジャンルでも活躍を見せます。自身も高校時代に愛聴したという「百万人の英語」では、英語のカラオケを視聴者に歌わせるユニークな指導法が人気となりました。また、英語学習教材「アメリ缶」は今でいうラップを取り入れ、ビートやリズムにのって発音練習する斬新なエクササイズでロングセラーとなりました。ここでも「遊び」の要素が入っているのです。
日本語母語話者ならではの学習ノウハウを英語教育の第一人者が解説
本書の解説を東洋英和女学院大学の高橋基治教授が担当しています。高橋氏は小林克也氏の英語をラジオの英会話番組で聴いて英語学習に目覚め、「ベストヒットUSA」を観て洋楽ファンになり、英語教育の道へと進んだまさに「克也チルドレン」。小林氏の英語力を支える学習メソッドを分析してまとめることは長年の希望であったと話しています。
小林氏は海外での生活や留学の経験も全くなく、国内だけで試行錯誤して英語を身につけました。こうした人のことを英語教育の世界では「成功した学習者」といいます。今でこそ気楽に海外へ行けるばかりか、インターネットで容易に情報も得られるようになり、英語を学ぶ手段はいくらでもある環境が整っていますが、そうではない時代に創意工夫によって構築された小林氏の学習法は今なお有効であり、特に日本語を母語として英語を外国語として学ぶ日本人には大変効果的であると高橋氏は力説します。
小林氏のイングリッシュヒストリーにも高橋氏が分析を行い、どういう点が効果的であったかについて解説しています。また、小林氏のスピーキング能力についても、国際的な評価基準を使い、客観的評価を行っています。これによると、あらゆる評価軸からも最上位の「超級」となる結果が得られたそうです。
小林氏自身が登場するオリジナル動画と音声が満載!
本書の後半では、小林氏が実践してきた発音エクササイズを高橋教授が肉付けし、いくつかのサンプルを挙げて紹介しています。小林氏自身に手本用の発音をしていただき、その映像や音声はQRコードでアクセスして見たり聞いたりできます。その際にちょっとしたコツやアドバイスを話したりしているものもあります。まさに小林氏の生授業が受けられる貴重な機会と言えます。
練習法にも小林氏独自の工夫があります。例えば「ささやき(ウィスパリング)」は、日本人が弱いとされる「子音」の発音がはっきりするためのトレー二ングです。また、映画のシナリオを使ったエクササイズは、単なる発音練習にとどまらず、役者になりきってマネすることで「言い回し」をモノにできたり、状況設定に応じたニュアンスの違いを込められたりする効果があります。こうした工夫の数々が惜しみなく披露されているのです。
英語教育者にも響く多くの「気づき」
高橋教授は、実際に英語を学ぶ人やこれから学びたい人はもちろんのこと、英語教育の現場にいる人たちにも本書を読んでもらいたいと話しています。ただ英語のスキルをつけるだけでなく、その力を落とすことなくずっと維持し続けてきたことの意味の大きさ。仮に似たような方法論があったとしても、長年の経験に裏打ちされた小林氏の言葉の重みや説得力は格別のものがあります。「遊び」を取り入れるとは具体的にどういうことなのか、何が強みになっているのか等々、重要な「気づき」が本書のあちこちに散りばめられています。
小林氏は日本人の過剰な「ネイティヴ英語」信仰に疑問を呈しており、ネイティヴスピーカーを絶対視しない自分らしい発音(=マイ・イングリッシュ)を見つけることを推奨しています。ネイティヴ話者のような「流暢さ」は目標になりますが、母語として英語を話す人にも発音の地域差があり、「ネイティヴ」の明確な基準がありません。
英語を話す人は世界中に17.5億人ほどいるとされ、総人口70億人の1/4に該当しますが、英語を母語とするネイティヴスピーカーはそのうちの2割ほどに過ぎず、8割近くが第2言語として使っています。それぞれの母語の影響が発音・アクセントに出るのは当たり前。むしろ母語ではない者同士の方が英語での会話がしやすいという話もあります。小林氏のアイディアで、さまざまな国と地域の人に同じ英文を朗読してもらった音声サンプルをQRコードから聴くことが出来ます。それを聞くと、英語の中にも多様性があることが実感できます。
このほかに、ミュージシャンの間でよく使われる「スラング」や、文法上正しいとは言えない慣用句など、音楽と深く関わってきたゆえの英語に関する知識や情報もふんだんに紹介されています。ラジオで英語に接して70年以上、DJとして50年以上英語と向き合ってきた小林氏の「英語力の秘密」が詰まった一冊。まさに永久保存版です。
【本書概要】
書籍タイトル:小林克也 英語がひらいた道
出版元:株式会社玄光社
発売日:2024年7月17日
価格:2,400円+税
仕様:A5判/並製・240ページ/カバー・帯付
ISBN:978-4-7683-1928-4
出版社 : 株式会社 玄光社
販売ページ:https://amzn.to/4e6G9sZ
【会社概要】
商号 : 株式会社玄光社
所在地 : 〒102-8716 東京都千代田区飯田橋4-1-5
設立 : 1931年
事業内容 : 出版
URL : https://www.genkosha.co.jp/
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