MAKING ETRO (メイキングエトロ)
旅で大切なのは目的地ではなく、その過程です。同じように、創造するエネルギーもすべてプロセスにあります。一つの作品が完成したら、すぐに次のプロセスが始まります。それは、アガベの花が一度だけ美しく咲いて、その生涯を終えるのに似ています。
キャットウォークには大きなアガベのオブジェが並び、地中海の雰囲気を感じさせます。このコレクションは、色の鮮やかさを通じて南の土地を表現していますが、特定の場所や文化に縛られることはありません。これはマルコ・デ・ヴィンチェンツォの視点で、直感とひらめきを大切にしながら、新しいものを生み出していく旅なのです。それは、クリエイティブ・ディレクターとエトロのデザインコードが絶えず対話することで生まれる、自由で無限の可能性を秘めた旅です。
この結果として生まれるデザインは、自由で流れるような融合。服のラインはファブリックの動きによって引き立ち、テーラリングで形作られ、透け感で体を美しく見せます。パターンやジュエリーのデザインは、新たな視点を加え、新たなレイヤーを作り出します。動きの中で新たな形で表現されるプリントは、一度隠され、突然咲き誇る花や閃光のように現れます。フレアやカラフルなニット、豪華でサイケデリックなジャカードなどが、この創造の旅の一部を形作っています。偶然と理性が共存し、プロセス自体が作品となるのです。
そしてエトロの旅は続きます。コンパスも地図もなく、自由に新しいレイヤーを加えたり取り去ったりしながら、ダニエラ・ペスが作曲した壮大な音楽に導かれていきます。
【サウンドトラック:ダニエラ・ぺス(Daniela Pes) によるライブ演奏】
ダニエラ・ぺスは、サルデーニャのミュージシャン、シンガーソングライターです。
今回のショーでは、自身の作品からオリジナルバージョンを演奏しました。
この曲は、エレクトロニックなテクスチャーと女性の声がブレンドされ、歌詞は古代のガッルレージ
(サルデーニャ語の方言の1つ)の単語と発明された音素によって形成されています。
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