キヤノンは、大判インクジェットプリンター「imagePROGRAF(イメージプログラフ)」シリーズの新製品として、5色インクモデル“TZ-32000” (A0ノビ対応)と“TX-4200/3200/2200” (B0ノビ/A0ノビ/A1ノビ対応)の4機種を2024年10月2日に発売します。







新製品は、CAD・ポスター市場向けの大判インクジェットプリンターです。“TZ-32000”は、大量の図面を高速に出力し、建築や設計の現場、製造業、出力サービスなどで求められる高い生産性を実現しています。また、“TX-4200/3200/2200”は、図面のほか、流通・小売りのポスターや、企業・官公庁の掲示物など、幅広いプリントニーズに対応します。新製品全てにおいて、生産性をさらに高めるとともにポスター画質の向上を図ることで、多様な印刷物を効率的に出力でき、出力サービスを提供する事業者のビジネス領域拡大や企業の掲示物内製などを支援します。

■ 新画像設計とマゼンタインクにより色鮮やかなポスターや高発色で高精細な図面の印刷が可能
インクの発色性能を最大限生かし、濃く鮮やかな色を再現する新画像設計と、従来機種(※2)に比べ発色を向上させたマゼンタインクにより、普通紙でも高発色なプリントを作成します。建築物のパースや小売店・飲食店のポスター、オフィスの社内掲示物などを、人目を引く鮮やかな色味で再現し、図面のカラーの線や文字をくっきり印刷できます。また、全色顔料インクにより、黒の細線や文字も鮮明に再現し、高品位な図面の印刷が可能です。

■ 高速出力と印刷作業の省力化によりダウンタイムの少ない連続印刷を実現
“TZ-32000”は、imagePROGRAFシリーズで最速となる1分間に4枚(※3)の高速プリントを実現します。印刷物は、図面もポスターも上面排紙が可能で、本体前面から自然な姿勢で取り出すことができます。“TXシリーズ”は、従来機種より印刷速度を高め、1分間に3.3枚(※3)のプリントが可能です。いずれの機種も用紙の給紙や種類の検知、残量の推計を自動で行う「スマートロール紙セット」機能を備え、給紙処理を高速化することでロール紙セットにかかる時間(※4)を従来機種より約3割短縮します。また、インク吐出状態を定期的にモニタリングしてインク着弾位置を自動で最適化するインクセンシングシステムや、プリントヘッドの個体差、経年変化による色のばらつきを自動補正するカラーキャリブレーション機能を新たに搭載し、高画質を維持します。

■ 製品梱包材での発泡スチロール不使用や「EPEAT」ゴールドの登録など環境に配慮
製品梱包材に使用していた発泡スチロールを全てリサイクル可能な段ボールに切り替えることで、環境への負荷を低減しています。また“TZ-32000”は、動作時の消費電力を従来機種に比べ約29%、“TX-4200/3200”は約25%削減しています。“TX-2200”を含めていずれの機種もNPO団体GEC(Global Electronics Council)が電子機器製品を対象に設立した国際的なエコラベル「EPEAT」において、米国で「EPEAT」ゴールド製品として登録されています。



※1. デンマークのGlobal Scanning社製。
※2. “TZ-32000”の従来機種は、“TZ-30000 MFP”(2021年6月発売)、“TXシリーズ”の従来機種は、“TX-4100/3100/2100”(2021年5月発売)。
※3. A1横、普通紙図面、最速印刷設定。
※4. “TZ-32000”では本体給紙部にロール紙を置きロールカバーを閉じてから、“TXシリーズ”では本体給紙部にロール紙を置いてから、印刷可能な状態になるまでの時間。
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